生産資材:年頭のあいさつ2021
【年頭あいさつ】ますます重要性が高まる適性な表示 農業機械公正取引協議会会長 冨安司郎2021年1月3日

農業機械公正取引協議会会長
明けましておめでとうございます。謹んで新春の御祝詞を申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、移動・外出制限に伴うリモートワーク拡大により、働き方やライフスタイルに大きな変化があった年でした。一旦は感染症対策が功を奏し収束の兆しもありましたが、第2波第3波の到来で、収束が見えない中、我が国や世界においても厳しい経済環境が続いております。
一方で、感染を避けるノウハウの蓄積とワクチンの開発が進展するなど、打開の兆しも見えつつあります。
農業におきましても、飲食店向け業務用米・畑作物の需要減、外国人材の入国制限などによる農作業や出荷作業の停滞等、水田・畑作から畜産・園芸に至るまで農業経営に与える影響は甚大なものがありました。
このような中、農機業界においても、一昨年の消費増税前需要の反動減に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う販売活動自粛・購買意欲減退により、大きな打撃を受けましたが、本年は販売活動の回復とともに昨年の揺り戻しが見込まれます。農機業界は、近時厳しい状況にありますが、コロナ禍の今だからこそ、「食と農」を担う生産者の皆さまを支える事業として重要性が増しているといえます。
農業の構造的変化が進む中、農機業界にはロボット技術やICT等先端技術を活用したスマート農業の実現等、農業・農村の持続的発展のために時代のニーズに合った取り組みがますます求められて参ります。
さて、当協議会が運用する「公正競争規約」は、「景品表示法」に基づく農業機械の取引における「景品提供」及び「表示」に関する業界のルールです。
特に「表示」につきましては、近時増加傾向が見られるウェブ上の表示や口頭での説明を含め、お客さまに提示する情報すべてがルールの対象に該当するといえます。適正な表示は、不当な誘引を防止し、農業者の自主的・合理的選択のため、その重要性はますます高まっており、事業者間の公正な競争を確保することにもつながります。
幸い、農業機械の公正競争規約の分野では、大きな違反事案は生じておらず、今後とも公正競争規約に対する会員の認識・理解を深めるとともに、規約遵守の必要性や体制の整備に努めていく必要があると考えております。
本年の干支の丑(牛)は、大変な農業を地道に手伝ってくれる存在でもあり、丑年は「発展の前振れ」を表す年になると言われています。大変な時代ですが皆様方のご活躍を心からお祈りいたします。
新しい年が皆様方にとってより佳い年であり、更なる発展の年になりますよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
(井関農機(株)代表取締役社長執行役員)
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日