世界的な気候変動による異常気象が恒常化し、災害の頻発等で世界的に食料需給は逼迫しています。さらにウクライナ紛争が追い打ちをかけ、国連世界食糧計画(WFP)は「第2次世界大戦以降で最悪の食料危機」と警告し、食料価格の高騰に抗議する暴動が各地で相次いでいます。こうした中、農業者人口が減少の一途をたどり、食料自給率が先進国で最低水準の38%のわが国は、まさに輸入依存からの脱却が待ったなしの状況に迫られています。
こうした中で食料安保の見地からも強く求められているのが、国民が必要とし、消費する食料を自国で生産する「国消国産」の推進です。当会では、全国農業協同組合中央会(JA全中)が10月16日を「国消国産の日」として全国運動を展開するのに合わせ、「農業協同組合新聞」(10月20日号、30日号)とホームページ「JAcom」 で、国消国産につながる地道な取り組みに挑む産地やJA、企業などの思いを伝えるとともに、今後の農業のあり方を考える特集を展開します。この特集がわが国の食料自給率の向上や国消国産の機運醸成の一助になればと願っております。
鼎談
野村農相らが農業の展望語る
「今年は日本農政のターニングポイント」
農林水産大臣
野村 哲郎 氏
JA鹿児島きもつき 代表理事組合長
下小野田 寛 氏
東京大学名誉教授
谷口 信和 先生
座談会
輸入頼みの日本の食料、どうするのか日本農業
ワーカーズコープ 理事長 古村 伸宏 氏
蔵王酪農センター 理事長 冨士 重夫 氏
(一社)農協協会 会長 村上 光雄 氏
司会進行 大金 義昭 氏
耕そう大地と地域
地域農業発展のために
国民的課題の自給力 誇りと所得を両輪に
JA松本ハイランド 組合長 田中 均 氏
JAぎふ 組合長 岩佐 哲司 氏
JAグリーン近江 組合長 大林 茂松 氏
司会進行 大金 義昭 氏
食料農業関連企業
インタビュー
お茶の概念変えおいしい飲み方追求
地域貢献も
ハラダ製茶 社長
原田 宗一郎 氏
アンケート
小学校の校長先生100人に聞きました
食と農への思いと
農業者へのメッセージ
次世代を担う今の小学生に全国各地の小学校ではどのように食料や農業の大切さを伝えているのか、全国の校長先生を対象に、食や農への思いや農業者へのメッセージも含めてアンケートを実施しました。