カキ収穫量2割増、世帯あたり購入量も増加2013年4月11日
農水省は4月9日、平成24年産の西洋ナシ、カキ、クリの結果樹面積、収穫量・出荷量などの調査結果を発表した。
【カキ】
結果樹面積は2万1900haで、前年比200ha(1%)減だった。
開花期の天候に恵まれ着果数が増えたため、10aあたり収量は1160kgと同24%増えた。そのため、収穫量は同4万6300t(22%)増の25万3800t、出荷量は同3万9000t(23%)増の20万9300tと昨年に比べて2割以上多かった。
県別収穫量1位は和歌山で全体の21%。次いで奈良12%、福岡10%となっている。
9?12月の1kgあたりの平均卸売価格は191円で前年より65円安く、3年ぶりに200円を下回った。
総務省の家計調査年報によると、1世帯あたりの年間購入数量は前年比27%増の3.1kg。平均価格の下落分以上に購入数量が伸びたため、支出金額は前年より96円増え1087円だった。
【西洋ナシ】
結果樹面積は1570haで前年比20ha(1%)減だった。
全国の収穫量の6割を超える山形県で雪害による倒木、樹体損傷などがあったため、同県での10aあたり収量が同13%減と大きく落ち込んだことから、全体の収穫量は同3000t(11%)減の2万3600t、出荷量は同2600t(11%)減の2万700tだった。
9?12月の1kgあたりの平均卸売価格は336円で前年より25円上昇。過去9年間の平均価格より50円ほど高かった。
【クリ】
結果樹面積は2万1000haで、前年比400ha(2%)減だった。
開花期の天候に恵まれ結毬数が増えたため、10aあたり収量は100kgと同12%増えた。そのため収穫量も同1800t(9%)増の2万900t、出荷量は同1500t(11%)増の1万5300tだった。
収穫量が増えた一方、価格も好調に推移し、8?10月の1kgあたりの平均卸売価格は前年を2円上回り518円と、過去10年間でもっとも高かった。
収穫量の県別比率1位は茨城で24%、次いで熊本15%、愛媛9%と上位3県で全体の約5割を占めている。
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