サクサク感で人気のインゲンに新品種2013年4月12日
サカタのタネはつるなしインゲンの新品種「サクサク王子ネオ」を開発。4月中旬から全国で発売する。
「サクサク王子」は同社が平成19年に発売した品種だ。従来の品種と異なり、インゲン独特のスジっぽさがなくサクサクとした歯ざわりで、くせのないさわやかな味わいがあると、直売所向けや家庭菜園などで人気が高い。
しかし、収穫が遅れるとサヤにスジが入り、特長的な食感が失われたり、草丈が一般品種と比べて20cmほど高いため株が倒れやすいなど、栽培上の難点もあった。
今回発売する「サクサク王子ネオ」は、食感と食味はそのままに、これらの栽培上の難点を克服した新品種だ。
大きくなってもスジが発生しにくく、草姿はコンパクト。高温条件下でも生育しやすい。
また、生育期間が55日間と「サクサク王子」に比べて5日間ほど短く、収穫期間も2?3週間ほどで短いため一斉収穫することができ、作業の省力化・コスト削減にも役立つ。1株あたり収量が約200本で、従来品種に比べて1.3倍ほど多いのも大きな特長だ。
23年5月に千葉県で開催された野菜品種審査会では1位に輝き、試験栽培した生産者からは「暑さに強く、味もいい」、「高い支柱が不要なので栽培しやすい」など高い評価を得た。
同社は「サクサク王子ネオ」を生産者向けに、「サクサク王子」を家庭園芸向けに、それぞれターゲットを定めて拡販していく考えだ。
「サクサク王子ネオ」は税込み希望小売価格1デシリットル袋で651円、1リットル袋で5953円。4月中旬から全国のJAや種苗店を通じて販売する。初年度販売目標は1000万円。
「サクサク王子ネオ」についての問い合わせはサカタのタネ野菜統括部(TEL:045-945-8802)まで。
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