秋冬野菜、高値で推移 輸入品ニーズ強まる2013年11月14日
(独)農畜産業振興機構は11月12日、平成25年度第2回野菜需給協議会を開いた。生産者、流通、消費者団体など関係者が参加し、秋冬野菜の生産、流通、価格情勢や、今後の野菜流通の見通しなどを意見交換した。
◆キャベツ、ニンジン、ハクサイは高値で推移
秋冬野菜の主要6品目のうち、冬キャベツ、冬ニンジン、秋冬ハクサイは、10月の台風の影響により出荷量が減り、11月の価格は前年を上回っている。さらに、冬ニンジン、秋冬ハクサイは、12月以降も前年と同じく平年を上回る価格で推移する見込み。
秋冬ダイコン、冬レタスはおおむね順調で平年並み。
タマネギは北海道で小玉傾向となり出荷量が減り、価格は安値だった前年を上回る見込みだ。国内産の作柄が悪いため、輸入品のニーズが高まっているが、中国産は人件費などの高騰により価格が高まっているため、米国産の取り扱いが増えているという。
また、全体的に野菜相場が高値で推移しているので、輸入野菜に対する引き合いが強まっており、販売側では海外産地からの仕入れルートの開拓をすすめているという。
◆カット野菜、売り上げ好調
販売店からは、「ブロッコリーの脇芽を袋に詰め放題で販売するとよく売れる」、「トマト、キュウリ、レタスは年間通じて売れるので、高品質や付加価値の付いたものを販売していきたい」などの意見が出された。
そのほか、カット野菜が前年比2ケタの伸びで売れ行きが好調だとの報告があった。今後は、炒め物、鍋ものなど用途に応じたパックを、1パック500円程度で販売していくという。
また、冷凍野菜については、輸入品の安全性に対する懸念から、消費者の間で国産冷凍野菜を望む声が出ていることが紹介された。
(関連記事)
・台風26号の影響 ニンジン、ネギ、ナスの出荷減(2013.11.08)
・キュウリ、ピーマンの価格が前年同月比倍に (13.11.06)
・指定野菜の収穫・出荷量前年産並み 農水省(2013.08.29)
・野菜産地、高温対策を 農水省(2013.08.01)
・夏野菜価格、おおむね前年を上回る見込み(2013.07.24)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日