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単身・若年層で野菜消費減る 価格高騰が影響2013年12月9日

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JC総研が調査

 「野菜をもっと食べたいが、価格が高くてそれができない」。一般社団法人JC総研の野菜・果物の消費行動に関する調査でこんな傾向が出た。2013年7月の調査。また、単身男性および若年層の野菜・果物摂取は依然として低く、摂取頻度は前回調査より減少した。

◆野菜「毎食食べる」は3割

 野菜を「ほぼ毎食」きちんと食べる人は、全体で28%で、前回より1.9ポイント減り、「毎日」(「ほぼ毎食」+「ほぼ毎日」)食べる人も64.7%(前回69.8%)と前回を下回った。特に単身男性では35.1%で、毎日野菜を食べている人は3人に1人となった。
 一方、「週に1日未満・食べない」人は22%(同16.8%)と増え、単身女性も12.4%(同5.6%)と、単身層で野菜を食べない人が増え、食事の偏りが明確になった。年齢層でも「毎日食べる」人が全ての層で減少した。
 今年の夏は暑さの影響で青果物価格の高値が続いた。このため、野菜を「もう少し食べたい。食べる必要がある」と回答した人に、どういうきっかけがあれば食べる量や頻度が増えるかについて聞いたところ、「価格が安くなれば」という回答が50.7%(前回47.9%)で最も多く、特に主婦では61.7%(同55.2%)と高かった。これはキャベツ・レタスなどの葉物野菜の高値が影響したと思われる。
 2位が「手間をかけずにいっぱい食べられるレピシがわかれば」が32.8%、3位の「自分の食生活が変われば」が28.9%だった。

野菜摂取量増加の条件

(上図はクリックすると大きなサイズの画像が出ます)

◆果物、国産への信頼回復

 果物は、全体では「毎日」食べる人が31.5%(前回33.5%)と、やや減少した。単身女性は34%(同28.2%)、単身男性は16%(同14.8%)と、単身層では増えた。しかし、「週に一日未満・食べない」は全体で23.5%(同20.4%)と3.1ポイント増加した。特に単身男性は47%(同45.7%)と、約半数が週に1度も食べていないという結果になった。
 購入時に重視することでは、やはり「鮮度がよいこと」が68.2%(前回70.8%)で、前回よりやや減った。次いで「販売価格が安いこと」が51.6%で、前回同様半数を超えた。
 今回注目されるのは「国産であること」で、6.8ポイント上昇し40.7%だった。前々回は、東京電力福島原発事故による影響もあり、30.8%と大きく下がっていたが、「国産」への信頼が回復しつつあると見られる。


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