根菜、葉菜で高値続く 年末年始の野菜価格2013年12月25日
農水省は12月20日、年末年始の野菜価格の見通しを公表した。
10月の台風や、その後の天候不良の影響をうけて、野菜は全般的に出荷量が減り、価格が平年を上回っている。12月に入ってからも、主にダイコン、ニンジンなどの根菜類、ハクサイ、キャベツ、レタスなどの葉菜類で、平年価格より1.2?1.5倍ほど高くなっており、とくにキャベツは2倍を超える日もあるなど高値が続いている。
野菜の種類別の見通しは次の通り。
【根菜類】
ダイコン、ニンジンとも少雨の影響などで小ぶり傾向。出荷量は平年を下回り、年末年始とも価格は平年比を上回る。
【葉菜類】
低温の影響で全体的に生育は不調。ハクサイ、キャベツ、レタスは小玉傾向、ホウレンソウは細身傾向。いずれも、出荷量は平年を下回り、年末年始とも価格は平年比を上回る。
ネギは生育順調で、出荷量・価格とも平年と同程度。
【果菜類】
キュウリ、ナス、ピーマンともおおむね順調で、出荷量・価格とも平年と同程度。
トマトは11月の低温の影響で着色が遅れ気味のため、出荷量が減り、価格が平年を上回る。
【土物類】
イモ類はおおむね順調で、出荷量・価格とも平年並み。
タマネギは少雨の影響で小玉傾向。出荷数量は平年を下回る。ただし、海外からの輸入があり、価格は平年並みとなる。
◇
この見通しは、主産県や卸売市場からの生育状況や価格動向などの聞き取り調査に基づいて、農水省が作成した。
(関連記事)
・夏秋トマトの作付増 26年産野菜の需給予測(2013.12.20)
・天候不良の影響 野菜類の出荷低調・価格上昇(2013.12.05)
・秋冬野菜、高値で推移 輸入品ニーズ強まる(2013.11.14)
・ジャガイモ作付面積1700ha増 冬春野菜の需給(2013.06.13)
・トマト、ナス、キュウリなど需要回復 25年産夏秋野菜の需給ガイドライン策定(2012.12.14)
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(1)新しい仲間との出会い 次世代へつなげるバトン 青森県 JA八戸女性部 坂本順子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(2)この地域を、次世代に繋ぐ、私たち 山梨県 JA南アルプス市女性部 保坂美紀子さん2025年1月23日
-
【JA女性組織活動体験発表】(3)私たちの力で地域をささえ愛 愛知県 JA愛知東女性部 小山彩さん2025年1月23日
-
旧正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第325回2025年1月23日
-
地元産米を毎月お届け 「お米サポート」スタート JAいずみの2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日