東海・北陸に業務センター新設 JA共済連2014年4月9日
JA共済連は4月7日、愛知県名古屋市に東海地区業務センター、石川県金沢市に北陸地区業務センターを開設した。
◆全国8カ所に新設
両業務センターは、JA共済連がすすめる事業改革の一環で設置された。
近年、正組合員の減少、高齢化や、生損保業界の再編など共済事業を取り巻く環境変化が大きく変化している。JA共済連は、こうした現状でも「永続的な共済責任を全う」し、「徹底した経営の効率化」を実現するため、「抜本的な事業改革を断行する」考えだ。
その改革の1つとなるのが、全国8カ所の地区業務センター新設だ。地区業務センターは、現在、県本部が実施している生命支払査定や生命・建物・自動車共済の引受審査などの業務を集約する。そうすることで、JA・指導サポート部門への要員の再配置、JAの契約者フォロー対応強化、などJAの共済事業を強力にバックアップするのがねらいだ。
今回設立された両センターは、このさきがけとなるもの。ほかの6カ所については、27年度までに新設する予定だ。
(写真)
東海地区業務センターの開所式より(左から)木村泰彦・岐阜県本部本部長、牧野正博・静岡県本部本部長、石川正美・常務理事、横井義則・理事長、村瀬喜治・愛知県本部本部長、花井雅弘・三重県本部本部長
◆JAの契約者フォロー対応強化を
JA共済連の横井義則理事長は東海地区業務センターの開所式に出席し、「近年、各種法令対応による必要書類の増加にともない、契約者の事務手続きが煩雑化し、JAの事務負荷が増えている。契約者の利便性と満足度向上を図るためには、窓口であるJAで丁寧かつ的確な契約者フォロー対応の強化が求められている」との現状認識を述べ、こうしたJAの業務推進をバックアップするために業務センターを新設したとの経緯を紹介した。全国にさきがけて設置された東海地区業務センターの役職員にむけては、「先行実施地区として他地区の模範となるよう、センターの安定稼動に向けて、一人ひとりが高い目的意識を持って業務に取り組んでほしい」と激励した。
また、北陸地区業務センターの開所式に出席した中村純誠専務も、「組合員、利用者から選ばれ続け、信頼され続けるJA共済となるため、この業務センター立ち上げをひとつの契機として、これまで以上に、契約者が安心できるJA共済、信頼できるJA共済をめざし、共に頑張ろう」とセンターの新設を祝った。
(写真)
北陸地区業務センターの開所式より(左から)西田茂・北陸地区業務センター長、加藤喜孝・福井県本部本部長、中村純誠・専務、弓部裕一・富山県本部本部長、西木戸一弥・石川県本部本部長
【各センター概要】
○東海地区業務センター
▽集約範囲:岐阜、静岡、愛知、三重
▽所在地:愛知県名古屋市中区錦3-3-8JAあいちビル西館6階・8階
▽主な業務内容と稼働開始日:生命共済支払査定4月7日、引受審査5月7日
▽職員数:46人
▽センター長:天野隆人氏
○北陸地区業務センター
▽集約範囲:富山、石川、福井
▽所在地:石川県金沢市古府1-220石川県農業会館4階
▽主な業務内容と稼働開始日:生命共済支払査定4月7日
▽職員数:13人
▽センター長:西田茂氏
(関連記事)
・「失敗恐れず挑戦を」 148人がJA共済連入会(2014.04.03)
・若年層の「加入しやすさ」向上 JA共済連(2014.03.31)
・地域に密着した「面の推進活動」展開 JA共済連(2014.03.31)
・農業リスク分野で提携 JA共済連と東京海上日動(2014.03.24)
・永続的な地域社会、どうつくるか JA共済総研(2014.03.14)
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日
-
ウエストランドが謎解きでパフェ完食 岡山の希少いちご「晴苺」発表会開催 岡山県2025年1月23日
-
「農業でカーボンニュートラル社会を実現する」ライブセミナー配信 矢野経済研究所2025年1月23日
-
【執行役員人事】南海化学(4月1日付)2025年1月23日
-
【人事異動】クボタ(2月1日付)2025年1月23日
-
種籾消毒処理装置「SASTEMA(サスティマ)」新発売 サタケ2025年1月23日