低温でもよく育つ ホウレンソウ「オシリス」2014年4月10日
サカタのタネは秋まき年内出荷用のホウレンソウ新品種「オシリス」の種子を7月上旬に発売する。
「オシリス」は気温に左右されにくい安定した低温伸長性が最大の特徴だ。近年、夏の高温が長く続く一方、秋が短くすぐに冬が訪れるなど、もともと秋に種を播くホウレンソウの栽培が難しくなっている。「オシリス」は、こうした気候変動の影響に対応するために開発された。試作した生産者からも「寒くても収量がとれる」と好評だった。
湿害に比較的強く、葉が黄化しにくく、土質を選ばずに栽培でき、極濃緑の高品質のホウレンソウを収穫できる。また、草姿が立性で単位面積あたりの株数が多く植えられるので収量性が高く、茎折れが少なく作業性にも優れるため、ホウレンソウ栽培が初めての生産者にもおすすめできる品種だ。
ホウレンソウの主要病害であるべと病への抵抗性は、国内未発生のレース10にも対応している。
播種の最適期は、寒冷地は9月中旬?10月上旬、温暖地は10月中旬?12月中旬。
価格はプライマックス種子3万粒入り4550円。7月上旬から全国の種苗店・JAを通じて出荷する。同社は初年度5000万円、3年後2億円を販売目標にしている。
商品の問い合わせはサカタのタネ野菜統括部(TEL:045-945-8802)まで。

(写真はほ場でのようす。左がオシリス。右が従来のホウレンソウ品種)
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