施設キュウリのリン酸減肥へ マニュアル確立2014年4月10日
農研機構中央農業研究センターは、施設キュウリ栽培における簡単な土壌のリン酸肥料測定方法を開発した。このほどマニュアルを公開した。適正なリン酸肥料の使用で、コスト削減につながる。
土壌中に蓄積しやすいリン酸は、過剰施肥になりがち。しかし、現在の畑土壌中の可給態リン酸測定は、設備のない現場では不可能だった。
このたび、新たに開発された測定法は、底面積の広い容器や市販の毒劇物フリーのリン酸簡易測定キットを利用するもので、振とうや従来の分析法(モリブデン青法)で用いる濃厚な硫酸やアンチモンを含む混合薬品使用の必要がなく、安全で簡単にできる。
同機構はリン酸施肥量が多く、土壌中にリン酸が多量に蓄積している例の多い施設キュウリに、この測定法を用いて減肥試験を行った。それによると、分析費用は畑土壌1検体あたり120円程度で、測定した減肥指針を適用し、冬春キュウリの主要産地の施非基準から試算し、施肥コストの約3割(10a約1.6万円)の節減効果があった。
マニュアルの入手、問い合わせは、農研機構のホームページからダウンロード、または同機構
情報広報課(TEL:029-838-8421)まで。
(関連記事)
・価格・数量とも平年並み 4月の野菜需給見通し(2014.04.04)
・機能性成分引き出す給茶機開発 農研機構(2014.04.03)
・農研機構が日本育種学会賞受賞(2014.03.25)
・農機の通信制御方式を共通化 農研機構(2014.03.03)
・「水田放牧の手引き」作成 農研機構(2014.02.25)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日