北海道産タマネギ1000ha減 冬春野菜の需給2014年6月12日
農水省は6月10日、平成26年度冬春野菜等の需給ガイドラインを公表した。作付面積の指標では、北海道でタマネギが作付方になりつつあるとして、前年度実績より1000ha少ない1万2500haとした。
このガイドラインは、主要野菜の需給安定のため、JAグループや主要産地の作付け計画策定の指標として年2回取りまとめている。今回は、26年10月から28年3月までに出荷期を迎える野菜19品目について発表した。 これによると26年度冬春野菜等19品目の総需要量は875万tで、前年度(24・25)対比97.2%となった。需要量については、「24年産が全体的に豊作だったため減少したように見えるが、作況が平年並みであればこの程度になる」(生産局農産部園芸作物課)という。24年産はとくにキャベツ、ハクサイ、レタスなど葉物野菜で需給調整が行わるほどの豊作だった。
この需要量に対し、輸入も含めた総供給量は1048万tで同97.2%、全国の作付面積は26万917haで同99.6%とした。
対前年度比で大きく面積を減らしたのは北海道産のタマネギだ。そのためか「近年、タマネギが不作で値段が上がっているため、(最近は)ほかの作物から転換し作付面積が増えている。作況が平年作になれば供給過多になるおそれがある」という。
一方、面積を増やしたのはホウレンソウ、ジャガイモ、秋冬ハクサイなど12品目。このうち、冬春ナスは「この時期の需要をまかない切れていない」として同101.8%と大きく増えている。また、「農業者の高齢化などを背景に、秋冬野菜の重量野菜が減少傾向にある」として秋冬ダイコンを同101.3%とした。
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