ふくしまの美味しさをアピール 福島県2014年8月4日
福島県は、県産農産物への理解促進と消費の喚起をはかるために、首都圏などでさまざまなイベントを行っているが、8月3日には、千葉県習志野市の都市計画事業として開発(35ha)された「奏の杜」の商業施設である「奏の杜フォルテ」で「ふくしまの美味しい桃と夏野菜」を開催した。
この日は、いまが旬で福島県を代表する果物の桃と夏野菜のキュウリを中心にアピールした。
会場となった奏の杜フォルテには、食品スーパーのベルクが出店しており、イベントと同店での販売を合わせた企画として開催された。
イベントでは、開催前にキュウリの試食を行い、イベント後には参加者に、県産果物などをPRする“ミスピーチ”と桃をモチーフとした「ふくしま総文(第35回全国高等学校総合文化祭)」の大会キャラクター“ぺしゅ”(フランス語で「桃」)が、県産の桃・大玉1個とキュウリ3本や福島を代表する農林水産物11をモチーフにした手ぬぐい「ふくしまイレブン」などを配布した。
(写真)
ふくしまの美味しさと安全をアピールするミスピーチ、金子課長とぺしゅ(左から)
イベントは、午前と午後2回(各回定員100名)開催され、子ども連れの家族など、200名を上回る参加者があった。キュウリを試食した子どもには「美味しいよ」と好評で、帰りにベルクの店頭でもらった桃と同じものを買って帰る主婦の姿もあった。
3.11の原発事故以降、福島県産の農畜産物や水産物は「風評」によって販売が困難になったり、価格が大幅に低落し生産者を苦しめてきた。イベントでは、福島県産の果物や野菜の美味しさと同時に、土壌調査だけではなく「コメの全量検査をはじめ安全確保されたものだけを出荷」していることを強調し、消費者の理解を求めた。
しかし、3年半経ったいまでも、「桃の価格は以前の15%から20%安いのが現状」だと金子達也福島県農産物流課長。
県やJAグループは、今後も県産農産物の旬や収穫期に合わせて、こうしたイベントを地道に行っていくことで、消費者の理解を広めていきたいと考えている。
(写真)
参加者にはいまが旬な桃などが無料配布された
(関連記事)
・和牛繁殖の農場づくりを検討 JA東西しらかわ(2014.07.11)
・キノコ原木供給量 需要を23万本上回る(2014.06.18)
・【特別座談会】新世紀JA研究会・歴代代表が語る 組合員目線で政策提案を(2014.05.26)
・【決算】規格の軽量化で拡販 コープケミカル(2014.05.20)
・集落の実態描く作品など 農政ジャーナリスト賞(2014.05.19)
重要な記事
最新の記事
-
路線バスを使おう【消費者の目・花ちゃん】2025年1月11日
-
シンとんぼ(124) -改正食料・農業・農村基本法(10)-2025年1月11日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (41) 【防除学習帖】第280回2025年1月11日
-
農薬の正しい使い方(14)【今さら聞けない営農情報】第280回2025年1月11日
-
R・ケネディ・ジュニア氏が米国農務省長官顧問に指名された意味(2) 国際ジャーナリスト 堤未果氏2025年1月10日
-
鳥インフル 愛知県で続発22、23、24例目2025年1月10日
-
農地面積 1.1万ha減 目標面積下回る 2023年2025年1月10日
-
米価の見通し「高くなる」判断 過去最高値の「76」 米穀機構2025年1月10日
-
今年の一文字は「進」 山野JA全中会長2025年1月10日
-
(417)100年の流れ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月10日
-
JA貯金残高 108兆6262億円 11月末 農林中金2025年1月10日
-
鳥インフル 米イリノイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月10日
-
高校生が和牛飼育の取り組み競う「第8回和牛甲子園」16日から開催 JA全農2025年1月10日
-
愛知県産バラで新年を祝う「新春 バラ花束25%OFFキャンペーン」開催中 JAタウン2025年1月10日
-
「博多あまおう」5%OFF「あけおめ!あまおめ!新春セール」開催 JAタウン2025年1月10日
-
本日10日は「魚の日」福島県常磐沖産ひらめ漬け丼など特別価格で販売 JAタウン2025年1月10日
-
濃厚な甘さと豊かな香り「岐阜県産いちご『濃姫』フェア」12日から開催 JA全農2025年1月10日
-
焼き芋やスイーツを堪能「三島甘藷祭り」JA直売所などで開催 JAふじ伊豆2025年1月10日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施中 JA全農2025年1月10日
-
ホスピス在宅「ビーズの家」運営のbeadsへ出資 農林中金キャピタル2025年1月10日