キュウリ、9月も高値続く 主要野菜見通し2014年9月3日
農水省は9月2日、向こう1カ月の主要野菜の生育状況、価格見通しについて、東京都中央卸売市場での聞き取り調査結果を公表した。
根菜類、土物類の生育はおおむね順調だが、葉茎菜類(ハクサイ、キャベツ、レタスなど)、果菜類(キュウリ、ナス、ピーマンなど)は7月中旬までの長雨と8月中旬以降の日照不足、低温により生育が遅れ、9月中旬ごろまで平年より高い価格で取引される見込みだ。
また、気象庁の9月1日発表の予報では、東・西日本ともに今後も曇りや雨が多く、日照時間が少なくなるとの見込みだ。今後も日照不足が続けば、キャベツ、キュウリなどは平年を上回る価格が続く可能性がある。
品目別で特徴的なものは次の通り。
▽ハクサイ、キャベツ
ハクサイは入荷量の9割が長野産、キャベツは8割が群馬産。ともに9月前半まで出荷数量が平年を下回り、価格が平年を上回るが、9月後半には平年並みに回復する。
▽ホウレンソウ、レタス
9月前半は出荷数量が平年を下回り、価格が平年を上回る。ホウレンソウ、レタスとも、雨や気温の影響を敏感に受けるため、今後の気象状況によっては9月下旬も価格は平年を上回る可能性もある。
▽キュウリ
8月上旬は平年より1割ほど安い価格で推移していたが、中旬以降急激に価格があがり、平年に比べて1.6?2.4倍ほどの高い価格で推移している。
9月上旬までは福島産、北関東産が主産だが、9月中旬ごろから関東産に切り替わる。ただし、関東産も、8月の気象に加え、2月の大雪による施設倒壊などの影響で作付け面積が減っているため、9月後半も引き続き、出荷量が平年を下回り、価格が平年を上回る見込み。
▽ナス、ピーマン
ともに9月中旬ごろから関東産に切り替わる。9月前半は出荷数量が平年を下回り、価格が平年を上回るが、9月後半には平年並みに回復する。
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