キュウリ、ナス高値続く 9月後半の野菜価格2014年9月18日
農水省は9月17日、9月後半の主要野菜の生育状況、価格見通しを発表した。
根菜類の生育はおおむね順調だが、葉菜類はハクサイ、キャベツ、果菜類はキュウリ、ナスが日照不足や低温など天候不順の影響で生育が遅れており、9月後半も平年より高い価格で推移する見込みだ。また、土物類でもサトイモで品質低下や病害の発生があり、出荷数が平年を下回っている。
品目別で特徴的なものは次の通り。
▽ハクサイ
9月第1週は平年比2倍ほどの価格だったが、この時期主産の長野では適度な降雨があったため、生育は通年並みに落ち着いてきた。9月16日の価格は平年比1.3倍ほどになっており、今後、出荷数、価格とも平年並みになる見込み。
▽レタス、キャベツ
生育の遅れから小玉傾向となっており、出荷数は平年を下回り、価格は平年を上回っている。9月中旬の価格は平年比1.5倍程度だが、今後も高値水準が続く見込みだ。
▽キュウリ、ナス
2月の大雪によるハウス倒壊、8月中旬以降の日照不足、低温などの影響で9月後半も引き続き出荷量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
▽サトイモ
この時期の主産地は平年では千葉が6割、宮崎が2割ほど。8月上旬の大雨の影響で、品質低下、病害の発生があり、9月後半の価格は平年を上回る見込み。
この見通しは、東京都中央卸売市場での聞き取り調査をとりまとめたもの。毎月1回初旬に公表していたが、8月中旬以降の天候不順の影響で野菜価格が大きく変動しているため、急遽、今月は2回目のとりまとめを公表した。
(関連記事)
・キュウリ、9月も高値続く 主要野菜見通し(2014.09.03)
・トマト価格平年比8%安 7月の青果物市場 (14.09.03)
・好きな野菜はトマト 6年連続でトップ(2014.08.29)
・農産物価格指数 9カ月ぶり100以下(2014.08.29)
・トマト新品種に高い関心 タキイ種苗(2014.07.14)
重要な記事
最新の記事
-
「備蓄米放出」とは? 政府備蓄米放出に関する記事まとめ2025年2月13日
-
ミニマム・アクセス米 輸入数量見直し交渉 「あきらめずに努力」江藤農相2025年2月12日
-
小さなJAでも特色ある事業で安定成長を続ける JAみっかびの実践事例とスマート農業を報告 新世紀JA研究会(1)2025年2月12日
-
小さなJAでも特色ある事業で安定成長を続ける JAみっかびの実践事例とスマート農業を報告 新世紀JA研究会(2)2025年2月12日
-
小さなJAでも特色ある事業で安定成長を続ける JAみっかびの実践事例とスマート農業を報告 新世紀JA研究会(3)2025年2月12日
-
求められるコメ管理制度【小松泰信・地方の眼力】2025年2月12日
-
コメの輸出は生産者の理念頼みになってしまうのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年2月12日
-
タイ向け日本産ゆず、きんかんの輸出が解禁 農水省2025年2月12日
-
地元高校生が育てた「とちぎ和牛」を焼き肉レストランで自らPR JA全農とちぎ2025年2月12日
-
変化を目指して交流を促進 JA相模原市とJA佐久浅間が友好JA協定の締結式2025年2月12日
-
カフェコラボ 栃木県産いちご「とちあいか」スイーツを期間限定で JA全農とちぎ2025年2月12日
-
価格転嫁 慎重に検討を 米 生産と流通実態調査必要 日本生協連2025年2月12日
-
2024年度日本酒輸出実績 米・韓・仏など過去最高額 日本酒造組合中央会2025年2月12日
-
「第1回みどり戦略学生チャレンジ」農林水産大臣賞は宮城県農業高校と沖縄高専が受賞2025年2月12日
-
植物の気孔をリアルタイム観察「Stomata Scope」検出モデルを12種類に拡大 Happy Quality2025年2月12日
-
「さつまいも博」とローソンが監修 さつまいもスイーツ2品を発売2025年2月12日
-
「CDP気候変動」初めて最高評価の「Aリスト企業」に選定 カゴメ2025年2月12日
-
旧ユニフォームを水素エネルギーに変換「ケミカルリサイクル」開始 ヤンマー2025年2月12日
-
世界最大級のテクノロジー見本市「CES」にて最新テクノロジーを展示 クボタ2025年2月12日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ファンタジスタ顆粒水和剤」 日本曹達2025年2月12日