レタス作付面積280ha減 夏秋野菜の需給予測2014年12月22日
農水省は12月19日、平成27年度夏秋野菜等11品目の需給ガイドラインを公表した。作付面積の指標では、レタスの作付面積を8660haで、対25年度実績比280ha減とした。
このガイドラインは、主要野菜の需給安定のため、JAグループや主産地での作付け計画策定の指標とするべく年2回取りまとめて公表しているもの。今回は平成27年6月から28年3月までに主な出荷期を迎える11品目の野菜について発表した。
11品目の総需要量は234.4万tで、対25年度実績比97.2%とした。このうち、ハクサイが13.3万tで同91.7%、レタスが20.2万tで同88%と、いずれも1割程度減る見通しとなっているが、「ハクサイ、レタスとも気温が高く豊作気味であり、また値段も安定していたことなどから24、25年度はここ十年ほどでもっとも供給量が多かった年」(生産局農産部園芸作物課)であり、通常ベースに戻ればこの程度の需要見通しになるという。
これに対し、輸入を含めた総供給量は289.1万tで同99%とした。
全国の作付面積の指標では、レタスを除く10品目で25年度実績に比べて増とした。レタスのみが対25年度実績比280ha減の8660haとなっているが、「25年度は他作物からの転作などで非常に作付けが多かった年。この作付面積のままで、さらに反収があがれば価格が暴落するおそれもあるため、22?24年度と同じ程度の作付けに抑えるべき」だとして、このような数値にした。
(関連記事)
・野菜価格、12月は概ね平年並 農水省(2014.12.05)
・野菜価格平年比1割安 10月の青果物市場(2014.12.02)
・野菜「週1回以下」が1割以上 JC総研が調査 (14.12.01)
・北海道産タマネギ1000ha減 冬春野菜の需給(2014.06.12)
・夏秋トマトの作付増 26年産野菜の需給予測(2013.12.20)
重要な記事
最新の記事
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日