生産から消費までネットワーク築く 東京イタリア野菜研究会発足2016年11月18日
イタリア野菜を核とした「東京イタリア野菜研究会」が11月17日に発足した。同日はイタリア野菜の開発を進めるトキタ種苗の大利根研究農場オープンデーを見学した。
(一社)緑の地球クラブの理事長山下ようこ氏が研究会を立ち上げた。会発足の経緯を「イタリア野菜はケールをはじめ栄養豊富なものが多いです。これを使って例えばビルの屋上などに菜園を築き、社員の福利厚生につなげるなど、様々な展開が見込めます」と語った。生産者のみならず、生産から消費まで、イタリア野菜をめぐるネットワークを築き、農家が安心して栽培に取り組める体制づくりを目指す。
当日の参加者は野菜ソムリエやイタリアンレストランの経営者、野菜の販売者、自治体関係者など約20人。今後は定期的に勉強会等を実施する予定。
ほ場見学の場では、東京イタリア野菜研究会の幟旗を見て、東京や神奈川の生産者など多くの人が「イタリア野菜を栽培したいが、売り方がわからない。それさえわかれば作りたい」と声をかけてきた。
参加者のひとり、東京都多摩地域にある瑞穂町の議会議員・齋藤成宏氏は「瑞穂町は都市部に近く、"東京"のブランドを活かせることが強み。新規就農者も多いため、イタリア野菜の提案もしていきたい」と話した。
見学を通して山下氏は「イタリア野菜のスキルアップを感じました。メーカーも生産者もトキタ種苗を中心に輪が広がっていくことを期待します」と話し、会としても「生産者と消費者のパイプ役として、今後、様々な活動、展開が可能であると実感しました」と意欲を見せた。
(写真)東京イタリア野菜研究会参加者とトキタ種苗の時田会長(中央)と山下氏(中央右)
重要な記事
最新の記事
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日
-
【人事異動】ヤマハ発動機(5月1日付)2025年4月25日
-
【人事異動】石原産業(4月25日付)2025年4月25日
-
「幻の卵屋さん」多賀城・高知の蔦屋書店に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月25日