収量に優れる緑茶新品種「せいめい」 農研機構2017年5月24日
農研機構は5月23日、緑茶用新品種「せいめい」を公表した。色合いや収量などに優れ、やや早生品種。
高品質な抹茶や粉末茶の原料は、収穫の2週間以上前に茶木を覆う被覆栽培を行った新芽が使われる。日本の茶園の約75%で栽培される「やぶきた」は高齢樹が多くなり、被覆栽培を行うと収量減などの問題が生じている。
「せいめい」は被覆栽培での収量と品質が優れた品種。また従来の品種「さえみどり」より耐寒性があるため栽培適地が広く、関東以南でも栽培できる。
この10年で抹茶や粉末茶の生産は約1.4倍に急増しており、需要が拡大している。今後はこの高品質の原料を提供し、日本産緑茶のブランド力強化と需要拡大に貢献していく考え。10年後には500haの普及を目指す。
(写真)左から一番茶を被覆栽培して製茶した現在の主要品種「やぶきた」と「せいめい」の粉末茶。色の違いがわかる。
(図)左が被覆栽培を行なったときの収量、右は一番茶の製茶品質(写真および図は農研機構提供)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日