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端境期向けカボチャ「おいとけ栗たん」 農研機構2018年10月24日

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 農研機構は(株)渡辺採種場と、端境期向けのカボチャの新品種「おいとけ栗たん」を育成した。

 日本では冬春期に出荷するかぼちゃ栽培に適した地域が少なく、そのための品種も少ない。そのため、12月~5月の端境期は国内産カボチャの供給が少なく、国内市場はニュージーランド、メキシコなど輸入カボチャで占められている。

おいとけ栗たん、雪化粧、えびすの比較写真
 この「おいとけ栗たん」は糖度が高くホクホクとした食感で、加工適性も高い品種。北海道などの春播き露地栽培、本州、九州地域等の抑制栽培を経て秋から冬に収穫後、3ヶ月程度貯蔵しても品質が落ちないため、リレー出荷により端境期の数ヶ月間供給できる。
 貯蔵温度は10度が適しており、JAなどの倉庫や、入荷先の加工業者の倉庫で貯蔵して利用することができる。

「えびす」と「おいとけ栗たん」の違い さらに「短(たん)節間性」で密植栽培が可能となっている。側枝が少なく株元に着果するので整枝・誘引の手間が省け、果実が広範に存在しないことで収穫作業の省力化を図ることができる。
 「おいとけ」は置いておける貯蔵向きを示し、「栗」かぼちゃであること、省力生産が可能な「短」節間の特性を表している。

 

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