野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年2月)2020年1月29日
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年2月)について、主産地等から聞き取りを行い、その結果を公表した。
現在の生育状況は、根菜類でダイコンは、生育期間の気温が平年を上回って推移し、適度な降雨もあったため、生育が前進傾向。また、肥大が進み、太物傾向。ニンジンは、生育が遅延していたが、天候が良好に推移し、回復傾向。一方、引き続き、品質の低下は見られる。
葉茎菜類でハクサイは、生育期間の気温が平年を上回って推移し、適度な降雨もあったため、生育が前進傾向。一部産地では、品質の低下が見られる。キャベツ、生育期間の気温が平年を上回って推移し、適度な降雨もあったため、生育が前進傾向。また、肥大が進み、大玉傾向。
ホウレンソウとネギは、平年並み。レタスは、生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育が前進傾向。また、肥大が進み、大玉傾向。
果菜類でキュウリは、12月中旬以降の曇雨天による日照不足に伴い、生育不良が生じている。
ナスは、平年並み。12月中旬以降の曇雨天による日照不足に伴い、草勢が低下していたが回復。トマトとピーマンは、平年並み。
土物類でバレイショは、北海道で収穫が終了し、作柄良好で、大玉傾向。鹿児島県において生育は良好で、大玉傾向。サトイモは、収穫が概ね終了。作柄は平年並み。たまねぎは、北海道において収穫が終了し、作柄良好。
今後の生育、出荷及び価格見通しは、ダイコン、ハクサイ、キャベツ、レタス、バレイショが2月前半、後半ともに安値水準で推移する見通し。ダイコン、キャベツ、レタスはいずれも主産地で、今後も暖冬傾向が続くと、生育が良好に推移し、肥大が進み、太物傾向となるため、2月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。
一方、キュウリは2月前半は高値水準で推移、後半は平年並みに戻る見込み。主産地において、日照不足に伴い、生育不良が生じているため、2月前半の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。今後、天候が良好に推移すれば、生育及び出荷数量の回復が見込まれるため、2月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
【関連記事】
・「野菜を食べよう」プロジェクト開始-農水省(20.01.29)
・キャベツ 平年比4割安-暖冬で野菜価格が下落(20.01.29)
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