きゅうりの新品種 複合耐病性「瑞帆」発売2020年8月17日
(株)久留米原種育成会は、複合耐病性をもつきゅうりの新品種「瑞帆(ミズホ)」を7月に発売。初期から果実肥大が良く、長期にわたり安定した果形で高い秀品率を誇る品種となった。
きゅうりの品種開発を始めて約60年の久留米原種育成会は現在、50種以上のウリ科品種を提供。農業に携わる全ての人の「最強のパートナー!」になるという理念のもと、「病気になりにくい」「栽培しやすい」などきゅうり生産者に喜ばれる品種開発や販売事業を行っている。
きゅうりの新品種「瑞帆」は、うどんこ病、褐斑病、べと病に強い複合耐病性を持つ。かつて、きゅうり栽培では病気のまん延により栽培途中で枯れてしまうことがあり、褐斑病やうどんこ病の耐病性品種は人気が高かった。しかし、褐斑病に強い品種はうどんこ病に弱かったり、ウドンコ病に強い品種は褐斑病やべと病に弱かったりしたため、同社は複数の病気に強い品種をつくることをひとつの目標として、複合耐病性の開発に着手。10年以上をかけて、うどんこ病、褐斑病、べと病に強い複合耐病性の品種が完成した。
新品種は、病気に強く、農薬使用回数を減らせ、労力も削減する。さらに初期から果実肥大が良く、長期にわたり安定した果形で抜群の秀品率。作型は抑制・越冬・つるおろし・半促成・雨よけと幅広い作型で栽培できる。果実は濃緑色で食味も優れている。
新品種「瑞帆」の紹介動画をユーチューブで配信している。
(動画)
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