静岡県で茶産地育成事業を開始 伊藤園2020年8月18日
(株)伊藤園は、耕作放棄地などを積極的に活用して新たに大規模な茶園を造成し「お~いお茶」専用茶葉などを生産する新産地事業に、静岡県(袋井地区)を加え、展開地区を拡大した。
国産緑茶(荒茶)生産量の約4分の1を扱う同社は、「茶産地育成事業」を通じて高品質な国産緑茶原料の安定調達や生産の効率化などに取り組んでいる。その茶園総面積は1836ヘクタール(2020年4月)で、今年度末には2000ヘクタールを超える計画。茶畑づくりから始める"新産地事業"は、2001年から宮崎県都城地区で展開を始め、九州の各地で「お~いお茶」専用茶葉などを生産している。今回新たに静岡県が加わることで、"新産地事業"の展開地区は6県8地区に拡大した。
静岡県は、県内の茶生産を維持・発展させるため、事業者への農地集約と併せて、耕作放棄地の解消を推進している。耕作放棄地が増加している袋井市で、行政の支援のもと、農地中間管理機構などを活用し、(有)秋田製茶と同社が協働し、2040年までに新産地事業として100ヘクタールをめざす。
今後、新たに展開した静岡県を含め、契約栽培と新産地事業を合わせた「茶産地育成事業」は、生産者の雇用維持と茶業界の発展のため、さらに拡大していく。
重要な記事
最新の記事
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日
-
絵袋種子「実咲」シリーズ 秋の新商品9点を発売 サカタのタネ2025年4月24日
-
『花屋ならではの農福連携』胡蝶蘭栽培「AlonAlon」と取引 雇用も開始 第一園芸2025年4月24日
-
果実のフードロス削減・農家支援「氷結mottainaiプロジェクト」企業横断型に進化 キリン2025年4月24日
-
わさびの大規模植物工場で栽培技術開発 海外市場に向けて生産体制構築へ NEXTAGE2025年4月24日
-
サラダクラブ「Grower of Salad Club 2025」最優秀賞6産地を表彰2025年4月24日
-
22世紀の食や農業の未来に「あったらいいな」を募集第三回「未来エッセイ2101」AFJ2025年4月24日
-
「第75回全国植樹祭」記念「狭山茶ばうむ」など ローソンから発売 埼玉県2025年4月24日
-
「20代の野菜不足解消アイデアコンテスト」募集開始 野菜摂取推進プロジェクト2025年4月24日
-
持続可能な食と農へ 農中と農研機構が協定2025年4月23日
-
将来受け手のない農地 約3割 地域計画で判明2025年4月23日
-
ふたつの「米騒動」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月23日
-
鳥インフル対策 大規模養鶏は分割管理を 農水省2025年4月23日