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「ぶどう」事業本格展開 GREENCOLLAR2020年9月24日

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三井不動産初の社内ベンチャー・(株)GREENCOLLAR(東京都中央区、大場修、小泉慎、鈴木裕介3社長)は9月18日、世界でオンリーワンの生食用ぶどうカンパニーをめざして本格始動したと発表した。

GREENCOLLAR 第1号圃場GREENCOLLAR 第1号圃場

ぶどうを核とした事業戦略を描いたもので、山梨県北杜市に大規模な生産用地をすでに確保済み。

「GREENCOLLAR第1号圃場」と名付けた用地面積は約4ha(生産面積は約2.2ha)で、今年12月には大規模なぶどう棚を完成させる予定。来春には生産パートナーの葡萄専心(株)(山梨県笛吹市、樋口哲也社長)のほ場に現在仮植え中のシャインマスカットの苗木約400本を移植する予定で、2023年8月の初収穫を見込んでいる。

広大な生産用地を使った様々な営みも予定し、体験型農業イベントの実施や就農検討者向けインターンシップの受け入れなどが考えられている。大学や企業に研修場所としての利用を促したりもする。

日本品種のぶどうを、日本の技術を使って、日本とニュージーランドで育てる事業にも取り組む。葡萄専心が生産したシャインマスカット「表旬」を、地球の裏側にあるニュージーランドで「裏旬」として生育し、1年に2回の旬を持つブドウとして新たな味わい方を提案していく。

自社のぶどうにとらわれず、国産農産物の海外輸出の支援も行う。インドネシア、タイ、フィリピンで販売シェアナンバーワンを誇る(株)日本農業(東京都品川区、内藤祥平社長)と共同で行うもので、アジア圏での生食用ぶどうの販売について双方の間で基本協定書も交わした。

ぶどう生産にICT技術も流用していく。NECソリューション(東京都江東区、杉山清社長)との提携も決定し、関連ルールの開発や品質の安定化、生産の効率化を推進していくという。「社会問題でもある日本の農業における技術承継の断絶を防ぐ」としている。

【(株)GREENCOLLAR】

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