脇役ではもったいない 高栄養のパセリで健康に 食品ロス削減も2020年11月10日
西日本有数のパセリの産地、香川県東かがわ市の大内パセリが11月から収穫時期を迎え、パセリを使った無添加・無着色のドレッシングなどを販売する(有)古川は、天然の食べるサプリとしての栄養価の高いパセリのポテンシャルの高さをアピール。料理の“脇役”にとどまらないその魅力を伝えるとともに食品ロスへの取り組みも進めている。
JAパセリ部会の大内部会長
JA香川県管内で採れる大内パセリは、瀬戸内海の海風を受け、温暖な気候の中で栽培されている。その特徴は、緑色が濃く、肉厚で茎の部分が太く日持ちもするなど品質の良さは市場でも評価が高く、トップクラスのブランドとなっている。
パセリは地中海沿岸を原産とするハーブで、古代ローマ時代から利用されてきた。炭水化物、食物繊維、タンパク質、ビタミンAB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、鉄分、カリウム、マグネシウムなど栄養豊富で、生活習慣病の予防や抗酸化作用など、健康に嬉しい効能がある。

料理の添え物として捨てられてしまうことも多いパセリだが、同社は、こうしたパセリの栄養成分を生かすため、パセリオイルソースとドレッシングを開発。パセリが持つ独特の味、食感、匂いだと考え、オリーブオイル、にんにく、アンチョビの隠し味で調和させパセリの香味や風味を残しつつ後味スッキリなバランスに仕上げた。水分が多い茎の部分を使うと、パセリのエグ味が増すため、贅沢にパセリの葉の部分だけ使用。オイルソースはニンニクと塩分で味付けした濃厚な風味で、肉や海鮮はもちろん様々な料理への相性が抜群。パセリプラスドレッシングは酢とレモン汁でさっぱりと仕上げた。誰でも安心して食べられるよう、濃い緑の自然の色を大切に無添加、無着色で作っており、天然の食べるサプリとして毎日の食卓にも利用できる。
食品ロスを解消し、地域活性化に貢献したい
農林水産省によると、日本の食品廃棄物等は年間2550万トン。その中で本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間612万トンと言われるが、全国で年間何千トンも生産されるパセリは、添え物としてどのくらい捨てられてしまうのか。JAパセリ部会の大内部会長は「お弁当の中やメイン料理に添えられているパセリだけではなく、加工品にできたことは大変光栄なこと。食品ロスを減らすことは食料資源の有効利用や地球温暖化の抑制につながり、人々の生活を守ることにもつながる。パセリの効能や魅力を知っていただき、食品ロスの軽減、また生産地域の地域活性化、パセリ生産者のやりがいや生き甲斐向上に繋がればと願います」と話している。
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