埼玉県狭山市で初「さくらんぼ狩り」収穫体験型観光施設を6月にオープン2021年2月26日
三共木工(株)が運営する@FARM(埼玉県川越市)は、マンゴーやブドウ、さくらんぼなどを生産・販売する、あまみごえファームと連携。異業種から農業へ参入した2社がタッグを組み、埼玉県狭山市で初となる「さくらんぼ狩り体験施設」を6月にオープンする。
あまみごえのさくらんぼ
段ボール事業を中心に貸倉庫業や自動車教習所などを運営する三共木工は、2017年の創業100周年を節目に、地域に「安心・安全な食」を通じて恩返しをしようと農業事業に参入。環境制御型ハウスで育てたトマト、いちごをはじめ農産物の生産、販売や、収穫したての新鮮野菜を使ったメニューを展開するカフェを運営している。
2018年1月にオープンしたいちご狩りは年間約8000人が来園。食育をテーマにいちごの成長過程がわかるパネルの掲示や、キャラクター「いちご大使」をつくり、記念撮影用のグッズの無料貸し出しなど集客に工夫をこらしてきた。その運営のノウハウを生かし、あまみごえファームのさくらんぼ狩りの受付窓口を担当。体験型のさくらんぼ狩りを提供する。
さくらんぼを生産する、あまみごえファームは東洋インキグループの東洋ビーネット(株)が運営。川越市には東洋インキグループの主要工場があり、60年以上にわたる歴史を川越とともに歩んできた。川越市の農業法人第一号として、2014年から「あまみごえ」ブランドとして果樹栽培をスタート。根域栽培法のひとつであるボックス栽培法を採用し、従来の"あまさ"を"こえた"糖度の高いマンゴーやぶどうなどを栽培している。
さくらんぼは、川越市に隣接する狭山市で2016年から栽培を開始。2020年5月に初収穫を迎え、糖度が高く、香り高いと評価されている。さくらんぼは追熟せず、傷つきやすい繊細な果実であることから、一番おいしい「採りたて」を多くの人に味わってもらいながら、農業を通じた地域共生をめざす。
あまみごえが生産するさくらんぼ品種は、佐藤錦、紅秀峰、山形美人、紅夢鷹、紅てまり、紅きらり、紅ゆたか、絢のひとみ、サミット、月山錦、着色ナポレオンの計11種類。さくらんぼ狩り予約開始は年4月を予定している。
@FARMは、ハウス栽培だけでなく露地栽培にも力を注いでおり、今年からは「いも堀り体験」を開始予定。今後は地元農家で収穫体験の実施希望者に、いちご狩りで培った予約システムや当日運営などのノウハウを提供していく。
@FARMのいちご大使
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日