神奈川のブランド柑橘「湘南ゴールド」が人気 夏に向け加工品も続々登場2021年7月5日
神奈川県農業技術センターで開発された神奈川県発のブランド柑橘「湘南ゴールド」が年々出荷数を増やし、需要拡大に伴い加工品が人気となっている。株式会社フードクリエイティブファクトリー(東京都中野区)、株式会社UMEMARU.Inc (神奈川県小田原市)とサンクトガーレン有限会社(神奈川県厚木市)はそれぞれ湘南ゴールドを活用した加工品を開発し、販売している。
湘南ゴールド
湘南ゴールドは、神奈川県で開発され、神奈川県のみで生産。神奈川県農業技術センターが12年かけて開発に取り組み、「味が濃い」「香り高い」「清涼感のある酸味」をもつ黄金柑と「むきやすい」「甘い」温州みかんを掛け合わせた希少な柑橘で、香り高く一口食べたら止まらない酸味と甘みと食べやすさが特徴となっている。
2008年から出荷が始まり、2016年に100トン、2019年に150トン、2020年は200トンと年々出荷数が増加。その理由は味のよさに加え、取引単価が高く、主力の温州みかんが終わった2月以降に出荷できることから、農家の経営にも「救世主」として広がっている。
一方、湘南ゴールドの味の良さに気づいた企業は、品質を押し出した酒類、飲料、お取り寄せスイーツなど商品化も活発。クラフトビールのサンクトガーレンは、湘南ゴールドの果実を工場で手切りし、丸ごと使った「フルーツビール『湘南ゴールド』」を発売。Jリーグ湘南ベルマーレの「ベルマーレビール」としても採用され、ホーム戦時の名物グルメとなった。農家から形崩れなどB級品を譲り受けて質の高いフルーツビールを製造する独自の仕入れがSDGsのフードロス削減としても注目されている。
また、UMEMARU Inc.は、湘南ゴールドの栽培と、エネジードリンク「湘南ゴールドエナジードリンク」「湘南ゴールド100%ストレートジュース」を企画販売。代表の守屋佑一氏は元JAの技術指導員で、UHA味覚糖のぷっちょ湘南ゴールド味の企画など湘南ゴールドの栽培から商品企画に取り組んでいる。
また、フードクリエイティブファクトリーは、極上のお取り寄せスイーツブランドtoroaで「とろ生チーズケーキ ジューシー湘南ゴールド」を発売。ストレート果汁とピューレをブレンドして、湘南ゴールドの果肉感を味わえる。インフルエンサーでもある料理研究家で管理栄養士の五十嵐ゆかり氏が湘南ゴールドに惚れ込み開発しSNSで話題を呼んでいる。
とろ生チーズケーキ ジューシー湘南ゴールド
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