「農家・生産者のすごさ」9割が実感 野菜と家庭菜園に関する調査 タキイ種苗2021年8月20日
タキイ種苗は、8月31日の「やさいの日」を前に全国の20歳以上の男女600人を対象に、「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を実施。7月3日から5日にかけて「野菜」にまつわるイメージ評価や、家庭菜園やベランダ菜園など野菜作りへの関心度、実践状況、また、2年目となったコロナ禍での野菜にまつわる項目などについてインターネットで調査した。
「野菜ランキング大人編」では、野菜が好きな大人は、「大好き」(41.2%)、「どちらかといえば好き」(49.2%)を合わせて90.4%。大人の好きな野菜では、前年に12年間で初めて1位を譲り4位になった「トマト」が75.0%で1位返り咲き。2位は「じゃがいも」(74.2%)、前年1位の「たまねぎ」(72.8%)が3位と変動した。好きな人の割合が最も伸びたのは「きゅうり」(71.0%)で、前年度ランク外から6.3ポイント増で6位。注目は「枝豆」で、4年連続で3ポイント以上増加し5位に入った。
1位の「トマト」が支持された理由は、「おいしいから」(88.4%)、「健康によいと思うから」(62.1%)、「栄養があると思うから」(43.2%)の順に多い結果に。コロナ禍が2年目を迎え、「料理疲れ」「自炊疲れ」が叫ばれる中、あまり手を加えなくても食べられ、栄養価が高いトマトが再び高い支持を集めたとみられる。
コロナ禍2年目に「家庭菜園を始めた」人が約3割
家庭菜園に関しては、家庭菜園を現在実施する人のうち27.7%は「コロナ禍2年目以降に家庭菜園を始めた」と回答。家庭菜園経験者に始めた時期を聞いたところ、「今年の夏以降(2021年6月)」(10.1%)、「今年の春(2021年3~5月)」(17.6%)の合計27.7%と、約3割がコロナ禍2年目以降に家庭菜園を始めたことがわかった。また、家庭菜園経験者のうち現在も実施している方に「今後も続けたいか/趣味にしたいか」を聞くと、「そう思う」(66.9%)、「ややそう思う」(27.7%)は合計94.6%にも上り、9割以上が「続けたい」ことがわかった。
家庭菜園経験者約8割が野菜作りの難しさを実感
家庭菜園経験者のうち、77.5%が「野菜を育てることは想像以上に大変だった」と回答。その一方で「家庭菜園について勉強したい・知識を増やしたいと思った」人も74.7%いることがわかった。家庭菜園経験者が「家庭菜園で野菜を作ってみて感じたこと」では、「農家・生産者のすごさ」(89.2%)が最も多く、約9割に上った。2位の「野菜を育てることは想像以上に大変だった」(77.5%)も約8割で、野菜作りの難しさを実感する人が多い。一方、3位「家庭菜園について勉強したい・知識を増やしたいと思った」(74.7%)が7割以上となり、大変さを感じながらも、知識を増やしていきたいと前向きに捉えている人が多い。また、6位「家族との会話や交流が増えた」(56.4%)、8位「友人・知人や地域の人との会話や交流が増えた」(44.3%)と回答した人も多く、家庭菜園を通じて家族や地域のつながりが深まっている様子がわかる。
4割が「生産者の顔がわかる野菜を買いたい」
コロナ禍2年目の現在、野菜購入の際の行動や意識の変化について、40.0%が「生産者の顔がわかる野菜を買いたい」と回答。また、食品ロス削減のために実践・意識していることでも、コロナ禍以降は「生産者を助けたい」と思っている人が「食材を無駄にしないようにしている」に次ぎ2番目に多いことがわかった。
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