たまねぎの価格高騰 平年の2倍超に 農水省の食品価格動向調査2022年5月11日
農水省が毎週行っている食品価格動向調査(野菜)で、たまねぎの価格が平年の約2倍に高騰していることが分かった。昨年夏の北海道の猛暑による不作や今年産のたまねぎの収穫の遅れが影響しているとされ、たまねぎの高値傾向は当面続くとみられている。
食品価格動向調査は、農水省が毎週、野菜のうちキャベツやねぎ、レタス、たまねぎなど8品目について、各都道府県ごとに10店舗ずつ、計470店舗の量販店で実施しているもので、全調査店舗の小売価格の全国平均値を公表している。
今月10日に公表された4月25日の週(4月25日~27日)の調査結果によると、たまねぎの価格はキロ当たり522円で、過去5年(2017年~21年度)の同じ時期と比較した平年比で203%となり、約2倍に高騰していることが分かった。前週比では104%だった。
たまねぎ以外では、ばれいしょがキロ当たり537円で平年比129%、キャベツがキロ当たり220円で平年比114%と、平年より高値で推移しているが、ほかの5品目は平年比で86~100%だった。
農水省によると、たまねぎは昨年夏に最大産地の北海道で干ばつや高温で肥大が抑制されたことの影響で、収穫量が109万tにとどまり、前年を26万t余り(19%)下回った。また、北海道に次ぐ全国2位の産地の佐賀県産のたまねぎも今年の収穫が遅れているということで、品薄状態が続いているという。同省園芸作物課の担当者は「これから佐賀産などの出荷が少しずつ増えてくるため、価格は落ち着いていくと思うが、しばらくたまねぎの高値傾向は続くのではないか」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
主食用米 増産傾向に需給緩和懸念 卸・実需はひっ迫懸念「しっかり作って」 意見交換会2025年2月26日
-
【特殊報】きゅうりにCABYV 府内で初めて確認 大阪府2025年2月26日
-
日本の未来拓く青年農業者に期待 千葉大学 横手幸太郎学長インタビュー2025年2月26日
-
高齢・過疎化する団地の課題解決策を議論 東京・多摩ニュータウンの「ネコサポステーション」で研修 JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト(1)2025年2月26日
-
高齢・過疎化する団地の課題解決策を議論 東京・多摩ニュータウンの「ネコサポステーション」で研修 JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト(2)2025年2月26日
-
なじめる地元コミュニティーづくり【小松泰信・地方の眼力】2025年2月26日
-
農業女子の農機実習と交流を実施 第1回いばらキラキラ農業女子会 関東農政局茨城県拠点2025年2月26日
-
「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー大会」3月1日に開幕2025年2月26日
-
コミュニケーションECアプリ「Atouch」でデジタル組合員証を導入 JAぎふ2025年2月26日
-
地元高校卒業式に北栄町産「フラワーフォトブース」を寄贈 JA鳥取中央 大栄花き部会2025年2月26日
-
日本女子ゴルフ 大里桃子プロとスポンサー契約締結 日本曹達2025年2月26日
-
【役員人事】丸大食品(4月1日付)2025年2月26日
-
【人事異動】丸大食品(4月1日付)2025年2月26日
-
「東京ソーシャルボンド」を取得 こくみん共済 coop〈全労済〉2025年2月26日
-
【役員人事】日本曹達(2025年4月1日付)2025年2月26日
-
農業生産者と食卓囲み260人が交流「産直ランチサミット」開催 パルシステム千葉2025年2月26日
-
乳製品の消費拡大「地方競馬ミルクウィーク2025」開催 馬事畜産振興協議会2025年2月26日
-
鳥インフル 米ネバダ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月26日
-
鳥インフル 英ティロン州、ロンドンデリー州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月26日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月26日