たまねぎ価格さらに高騰 平年の2.3倍に 高値傾向当面続くか2022年5月18日
農水省が5月17日に公表した食品価格動向調査(野菜)で、たまねぎの小売価格が前回調査よりさらに高騰し、平年の約2.3倍に達していることが分かった。昨年の北海道の不作に加えて佐賀県での今年春の収穫の遅れが影響しているといい、たまねぎの高値傾向は当面続くとみられるという。
17日に公表された最新の食品価格調査結果(5月9日~11日)によると、たまねぎの価格は全国平均でキロ当たり581円で、前回調査(4月25日~27日)より11%上昇し、過去5年(2017年~21年度)の同時期と比較した平年比で233%となり、さらに高騰していることが分かった。
同省園芸作物課によると、たまねぎの価格高騰は、最大産地の北海道での昨年夏の高温干ばつによる不作で品薄状態となったことが響いているのに加え、例年なら今の時期に一定量が出回る全国2位の産地の佐賀県で低温による生育遅れや多雨による収穫が遅れているため出荷量が増えず、価格の上昇につながっているという。同課の担当者は「天候の影響など先行きは不透明で、当面、たまねぎの高値傾向は続く可能性がある」と話している。
食品価格動向調査は、農水省が毎週、野菜のうちキャベツやねぎ、レタス、たまねぎなど8品目について、各都道府県ごとに10店舗ずつ、計470店舗の量販店で実施しているもので、全調査店舗の小売価格の全国平均値を公表している。
今回の調査では、たまねぎ以外では、ばれいしょがキロ当たり550円で平年比127%、きゅうりが532円で平年比111%、キャベツが212円で平年比110%などと8品目のうち6品目が平年を上回り、にんじんとねぎは93~94%で平年を下回った。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日