【タマネギ高騰】北海道の最大産地で今年は豊作傾向 来月には高値水準落ち着くか2022年7月14日
農水省が7月12日に公表した食品価格動向調査(野菜)によると、高騰が続いていたタマネギの小売価格は8週連続で下がっているものの、依然として平年比で184%と高値水準が続いている。こうした中、最大産地の北海道では、天候に恵まれて今年産のタマネギは豊作傾向で、来月上旬には店頭に出回る見通しといい、高値水準が落ち着いてくるとみられる。
農水省の最新の食品価格動向調査(7月4日~6日)によると、タマネギのキロ当たりの小売価格は447円で、前週より3%下がったものの、平年比では184%となっている。最大産地の北海道が昨年夏の干ばつで不作だったことが響いて今年4月には市場価格が昨年比の約3~4倍に高騰、その後、北海道に次ぐ産地の佐賀県産や兵庫県産が出回って徐々に価格は下がってきているものの、依然として高値水準が続いている。同省園芸作物課では、「兵庫産などはほぼ順調に出荷されているが、昨年秋からの不足感が続いており、すぐには価格に反映されにくいと考えられる」と話す。
こうした中、最大産地の北海道で今年産のタマネギの出荷がまもなく始まる。年間約25万トンと生産量日本一を誇る北海道のJAきたみらいによると、今年は比較的に雨に恵まれてタマネギは豊作傾向で、今月末に出荷が始まり、来月5日前後には量販店などで出回り始めるのではないかとみている。
東京の市場関係者は、「北海道の今年のタマネギの生育が順調という話は聞いており、予定通りに出荷されればじわじわと価格は下がって落ち着いてくるのではないか」と話している。農水省園芸作物課の担当者も「シェアの高い北海道産が出回ればすぐに平年並みといかないまでも、少しずつ価格は落ち着いてくるのではないか」と話しており、高騰が話題となったタマネギの価格は8月に落ち着いてくるとみられている。
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