タマネギの小売価格は落ち着く傾向 高値水準続くも10週連続値下がり2022年7月27日
農水省が7月26日に公表した食品価格動向調査(野菜)によると、タマネギの小売価格は平年比で171%と、依然として高値水準が続いているものの10週連続で前の週から値下がりしている。タマネギの価格は昨年夏の干ばつによる北海道産の不作などで今年春から高騰が続いていたが、今年の北海道産が来月上旬には店頭に出回る見通しで、価格はさらに落ち着いていくとみられる。
最新の食品価格動向調査(7月18日~20日)の結果によると、タマネギの平均小売価格は1キロ当たり416円で、平年比171%と高値水準が続いているものの前週より3%下がった。タマネギの平均小売価格は5月上旬には平年の2.3倍まで高騰したが、その後、価格は少しずつ下がり続け、今回で10週連続の値下がりとなった。
今春以降のタマネギ価格の高騰は、北海道の昨年夏の干ばつによる不作で品薄状態となったことや今年春の長雨による九州産の収穫の遅れなどが影響していたが、次第に落ち着いてきている。農水省園芸作物課は「兵庫県産の出荷が平年以上に順調で価格が下がってきている。8月に出回る北海道産も平年並みで順調に出荷されると聞いており、今後も少しずつ値が下がって平年並みに近づいていくとみられる」と話している。
食品価格動向調査は、農水省が毎週、野菜のうちキャベツやねぎ、レタス、たまねぎなど8品目について、各都道府県ごとに10店舗ずつ、計470店舗の量販店で実施しているもので、全調査店舗の小売価格の全国平均値を公表している。
今回の調査では、8品目中7品目が平年を上回り、ニンジンが平年比110%、キュウリが同108%、キャベツが106%などとなった。
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