タマネギ小売価格は依然平年の1.5倍 北海道産は豊作基調で今後落ち着くか2022年8月24日
農水省が8月23日に公表した食品価格動向調査(野菜)によると、今年春に高騰したタマネギの小売価格は値下がりが続いているものの、平年比では150%と依然として高値となっている。農水省は、最大産地の北海道でタマネギの出荷がほぼ順調に進み、市場価格も下がってきていることから、これから次第に落ち着くのではないかとみている。
最新の食品価格動向調査(8月15日~17日)の結果によると、タマネギの平均小売価格は1キロ当たり382円で、前週より3%下がった。平年比では150%となっている。
タマネギの価格をめぐっては、昨年夏の北海道産の不作が要因となって今年春から高騰が続き、5月上旬には小売価格が平年の2.3倍まで高騰した。その後、兵庫産などが順調に出荷されたのに加え、先月末から北海道の今年産の出荷が始まり、14週連続で値下がり傾向は続いている。
北海道の最大産地を管内に持つJAきたみらいによると、今年産は全体的に豊作基調で、先週は雨の影響などが心配されたが、今週に入って収穫はほぼ順調に進んでいるという。農水省の担当課は「タマネギの市場価格は北海道産の出回りで、平年比で120%から130%位まで下がってきている。小売価格は市場価格がすぐに反映されにくい面があるが、出荷が順調に進めばさらに価格は落ち着いていくのではないか」と話している。
食品価格動向調査は、農水省が毎週、野菜のうちキャベツやねぎ、レタス、たまねぎなど8品目について、各都道府県ごとに10店舗ずつ、計470店舗の量販店で実施し、全店舗の小売価格の全国平均値を公表している。タマネギ以外では、レタスとばれいしょが平年比で88%、キャベツが平年比92%と安値となっている一方、トマトは114%とやや高くなっている。
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