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「産直ドミノ基金」新潟市の助成先が伝統食用菊「りゅうのひげ」を商品化 ドミノ・ピザ2022年12月20日

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宅配ピザチェーンのドミノ・ピザは、「ニッポンの生産者の今と未来を応援する。」ことを目的に4月に設立した「産直ドミノ基金」で公募した2022年度春季助成先の一つ、新潟県新潟市の「りゅうのひげ会」が11月に今年の「りゅうのひげ」を収穫。助成により導入した乾燥加工の機械で通年で商品を販売できるようになり、このほど、同社CEOのマーティン・スティーンクス氏とCOOのベン・オーボーン氏が収穫を現地を訪ねて収穫を祝った。

りゅうのひげ会の生産者とドミノ・ピザ ジャパンのマーティン・スティーンクスCEO 、ベン・オーボーンCOO

「産直ドミノ基金」は、「産直ドミノ・クワトロ」の購入1枚につき10円を、社会や環境問題の改善に取り組む生産者の活動支援に充て、日本の生産者を応援。社会や環境問題の改善をめざし具体的な活動をしている団体を助成する公募助成を実施している。初回の2022年度春季の公募助成では、農林支援5団体に、総額486万1000円を助成した。

新潟市の「りゅうのひげ会」は2013年、わずか2株にまで減った「りゅうのひげ」の復活にチャレンジし、600株にまで増やしてきた。助成を受けて、復活した伝統食用菊「りゅうのひげ」の今年度の収穫では機械導入による乾燥加工が始まり、12月2日に「りゅうのひげ」の収穫最盛期を迎えた。今回の助成金では、(1)すべての「りゅうのひげ」を売って収益にすること、(2)「りゅうのひげ」をレストランや生産者に知ってもらうこと、(3)「りゅうのひげ」生産にかかわるメンバーの後継を育てることの3つをめざしている。

「りゅうのひげ」は、食用菊の種類の中でも遅咲きで、11月~12月にかけて収穫期を迎え、時期になると一気に開花・収穫する。商品化にはスピーディーな乾燥加工が必要だが、これまでは乾燥が間に合わず一部食品ロスが出てしまい、収穫物のすべてを収益化できなかったが、10月に乾燥機を導入し、乾燥加工の作業を改善することで、復活がかなった。

今後は、「りゅうのひげ」の認知拡大・販路獲得に向けて、東京都内に出向きマルシェ出店を行う予定。りゅうのひげ会事務局の小倉壮平さんは、「この伝統食用菊を将来に向けて絶やさないためには、"りゅうのひげ"の流通と加工に本格的にチャレンジしたいと強く思っていた。使途の制約が少なく、申請書類も煩雑ではないので、専従職員がいない私たちの活動にはとてもありがたかった」と話している。

視察を終えたドミノ・ピザ ジャパンのマーティン・スティーンクスCEOは「地域の小さなプロジェクトを支えることはとても意義があり地域は人が作るもの。今日は、"菊でつながる"コミュニティづくりに触れることができ、とても感銘を受けた」と話した。

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