石川県志賀町産さつまいも新ブランド「いろは芋」開発 宗玄酒造・ハチバンと協業 JA志賀2023年2月21日
JA志賀(石川県羽咋郡)は、宗玄酒造(石川県珠洲市)、ハチバン(石川県金沢市)と協業し、新しいブランド芋「いろは芋」を開発した。能登志賀町さつまいも「紅はるか」を、廃線となった「のと鉄道能登線トンネル」で貯蔵して甘みを引き出す、という貯蔵工程も含めて実現したさつまいもで、2月21日から期間限定で販売される。
能登志賀町さつまいも「いろは芋」
地域おこしの一環として異業種の3社が開発した「いろは芋」は、さつまいも作りに力を入れているJA志賀と、さつまいも商品を開発するハチバンが手を組み、能登志賀町の新たなさつまいもブランドを生み出そうという動きから始まった。
「のと鉄道能登線トンネル」を貯蔵庫に利用
さつまいもの美味しさを引き出すために欠かせない貯蔵の工程には、2005年3月に廃線となった「のと鉄道能登線トンネル」を活用。宗玄酒造が15年ほど前にのと鉄道から取得し、現在は日本酒の貯蔵庫として熟成に利用されている。この貯蔵庫は、電力を使わない自然の保存力により、年間を通じて温度12℃、湿度90%に保たれており、さつまいもの貯蔵と熟成にも適している。2021年から宗玄酒造の協力を得て行われたさつまいもを貯蔵する実験の結果、約40日の貯蔵により熟成が進み、さつまいもの糖度が22度から36度に上がることがわかった。
「いろは芋」の名前は、のと鉄道の能登線が走っていた当時、車掌らが一つ一つのトンネルを「イ」「ロ」「ハ」と、"いろはにほへと"で呼んでいたことにちなんで、名付けられた。
「いろは芋」そのものの美味しさを最も感じられる調理法である焼き芋にして、ハチバンが運営するキッチンカー「おいもとレモネード」と、期間限定の「おいもとレモネード 金沢エムザポップアップ」で2月21日から販売される。
廃線となったトンネルで行なわれるさつまいもの仕込み
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