静岡県川根地域の有機抹茶の魅力発信「東京農大生×お茶農家」CF開始2023年4月5日
東京農業大学アグリビジネス学科の学生有志が、KAWANE抹茶株式会社(静岡県島田市)と連携。静岡県川根地域産の有機抹茶の魅力を伝える商品を開発し、4月4日からクラウドファンディングポータルサイト「CAMPFIRE」で、「至高の抹茶羊羹」と「抹茶染め商品」の販売を開始した。5月15日までの期間で支援を募り、目標金額は30万円。
KAWANE抹茶は、2022年に東京農業大学の学生インターンシップを受け入れ、アグリビジネス学科の学生5人が、茶畑での収穫作業などに従事した。学生たちはインターンシップで、農作業を通して「お茶づくりの魅力」だけでなく、後継者不足やお茶の販売価格の低迷など、茶農家が直面している様々な課題についても学んだ。
その後、インターンシップを終えた学生からの「茶業の課題解決を支援したい」という思いを受け、農大生と農家のコラボレーションにより、商品開発プロジェクトに取り組んだ。
クラウドファンディングで販売するのは、抹茶をふんだんに使った、濃厚な抹茶羊羹。羊羹は抹茶味4本とほうじ茶味1本の5本セットで、川根の有機抹茶をより楽しめるよう、抹茶味は濃さを 1%、3%、5%、10%の4種類を用意した。10%の抹茶羊羹は、一般的な抹茶羊羹に比べて20倍の抹茶を使用。製造には青森県八戸市のかねご製餡が協力し、何度も試作を重ねることで、味も風味も最大限に楽しめる抹茶羊羹に仕上げている。
東京農大生とお茶農家がコラボ
今回販売する商品は、東京農業大学の学園祭「収穫祭」で3日間で400個完売した自信作をリニューアルで、さらにおいしさをパワーアップ。
さらに、抹茶になるまでの工程上、規格外で廃棄になる抹茶を糸染めの原料に再利用し、優しい緑色に染め上げた糸を使い、日本の伝統的な刺し子織りで仕上げた。製造には愛知県蒲郡市の森菊株式会社が協力。誰でも使いやすいよう、柄やサイズにもこだわった商品となった。ラインナップは日常的に使える①巾着 ②ブックカバー ③ポーチ ④トートバッグの4点。
同プロジェクトの代表で東京農業大学4年生の早川蛍さんは「"至高の抹茶羊羹"と"抹茶染め"は、農家さんのこだわりや私たちの情熱がたくさん詰まった自信作。このクラウドファンディングの応援という形から、お茶業界の課題解決を支援する仲間になり、抹茶の新しい魅力を知っていただけたら嬉しい」とコメントしている。
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