日本産高級サフラン「Akaito」一般消費者向けに数量限定でEC販売開始2023年4月6日
ミシュラン星付きレストランなど、多くの高級レストランで使われている日本産高級サフランを生産・販売するAkaitoは、佐賀県で栽培されている「Akaitoサフラン恒 Kou」を、一般消費者向けに、数量限定でEC販売を開始した。
サフランの花のめしべを独自技術で乾燥させ製品に仕上げられた「Akaitoサフラン」
その希少性から「レッドゴールド」と呼ばれる「サフラン」。豊かな香りと深みある味わい、鮮やかなカラーリングからフレンス料理やイタリア料理、インド料理などで幅広く使われているが、世界に流通するサフランの多くは、児童労働や劣悪な環境下での重労働など人権問題を抱えている。
Akaitoは、その問題を解決する糸口として、最高品質のサフランを倫理的かつ持続可能的な生産方法で生み出すことをモットーに「Made In Japan」のサフランブランドを2017年に開始した。
約300年前に日本に持ち込まれたサフランは、日本独自の栽培方法を確立し、主に薬として使われてきた。栽培において、日本の火山性土壌は、肥沃で地質学的に若く、サフランの球根にとって最高の土壌。その恩恵と独自の栽培方法により、高いクオリティのサフランを長年生み出しているが、日本におけるサフラン産業は、時代とともに縮小している。
「Akaitoサフラン」が育てられている佐賀県鹿島市早野瀬地区
同社は、一般的なものの2倍、密度は4倍と世界でも最大級の大きさと品質を誇るサフランの球根から栽培されたサフランに、独自の最新の乾燥技術を組み合わせ、唯一無二の「Akaitoサフラン」を開発。長年の改良により生み出された「Akaitoサフラン」は、世界的に高品質とされる基準値のISO 3632 Grade I Saffron Standardを上回る品質を実現している。
また、同社は「地方創生問題」や「高齢化社会」、「空き家問題」など日本が抱える社会問題とも向き合っている。空き家を活用し球根栽培で育てられるサフランは、従来の農業より体力を必要しない手先での作業が中心となるが、体力の負担が少ない。高齢でも栽培しやすいことから、「Akaitoサフラン」の栽培では高齢者が多く活躍している。
Akaito契約農家の西喜佐雄さん
取り組み開始から数年でありながら、その生産背景と社会的意義とサフランの品質が認められ、トップシェフが続々と「Akaitoサフラン」を使い始め、多くのミシュラン星付きレストランで採用。火が消えかけていた日本産サフランに注目が集まっている。
重要な記事
最新の記事
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
「小さな協同」実践 JA松本ハイランドの自己改革 新世紀JA研究会全国セミナー2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
唐沢農機サービス「夏の大展示会」開催 200台を超える農機具を展示2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
【役員人事】石巻埠頭サイロ(4月1日付)2024年7月17日
-
葉の光合成速度の低コスト・低労力・高速推定法を開発 農研機構2024年7月17日
-
表参道で佐賀県産「いちごさん」絶品ひんやりスイーツ「いちごさんどう2024夏 」開催2024年7月17日
-
長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日
-
過去最大級60ブース出展「北海道新規就農フェア」8月3日に開催2024年7月17日