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山形県置賜産「カベルネ・フラン」の赤ワイン「Cabernet Franc 2021」新発売2023年4月19日

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山形県南陽市に醸造所があるグレープリパブリックは4月18日、山形県置賜地域の農園が栽培するブドウを使った赤ワイン「Cabernet Franc 2021」を新発売。赤ワイン用品種「カベルネ・フラン」を初めて使い、土地の個性「テロワール」を表現した味わいに仕上がった。

山形県置賜産「カベルネ・フラン」の赤ワイン「Cabernet Franc 2021」新発売

GRAPE REPUBLICではこれまで、醸造所がある山形県置賜地域で栽培されてきた生食用品種で、ワイン用ブドウとしても栽培されるデラウェアやナイアガラ、スチューベンなどのぶどう品種を使ってワインを造ってきた。

これらの品種でつくられたワインは、軽やかで飲みやすく和食にも合わせやすい一方、グローバルなワイン市場では主流とはいえない。国内外のワイン愛好家は、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど、国際的に主流とされるブドウで造られたしっかりと強いワインを好む傾向にあるためで、同社にとっても、これまで積み重ねてきたデラウェアなどの品種で造ったワインとともに国際品種のワインも造ることが課題となっていた。

カベルネ・フランを生産するブドウ農家の小川徹さんカベルネ・フランを生産するブドウ農家の小川徹さん

今回発売された「Cabernet Franc 2021」の主要品種であるカベルネ・フランは、ヨーロッパのワイン造りで頻繁に使われている国際的なブドウ品種。置賜地域の気候風土に適したブドウ品種として期待できる「カベルネ・フラン」の栽培を2017年に始め、5年の歳月をかけてワイン造りができるまで収穫量が増えたことを機に、最初のワイン(ファーストヴィンテージ)をリリースした。

カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなど世界的に知られる黒ブドウ(赤ワイン用ブドウ)の元になった品種で、世界中で栽培されている。ヨーロッパの気候に比べ、高温多湿な日本では、国際品種の栽培が難しいなどの課題があったが、近年は日本に適した品種の選定や、育成技術などの成熟もあり、国内の栽培面積は、山形県や長野県などで増加傾向にある。

山形県置賜地方のテロワール「Cabernet Franc 2021」山形県置賜地方のテロワール「Cabernet Franc 2021」

「Cabernet Franc 2021」に使われるカベルネ・フランは、同社契約農家の小川農園(山形県高畠町)の小川徹さんが栽培。2018年春に植えた苗木は、4年目の2021年10月にようやく0.6トンを収穫できるようになった。今回リリースされるのは、この初めて収穫されたカベルネ・フランを醸造したファースト・ヴィンテージとなる。

その味わいは、ベリーの果実味や木イチゴ、スミレの香りで、冷涼さを感じるのがカベルネ・フランを使ったワインの特徴。また、ゴボウのような土の根に似た風味を感じられる。「Cabernet Franc 2021」(カベルネフラン 2021)は、3960円(税込)。

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