シャインマスカット未開花症 30都道府県で発生 19で収量低下 農水調査2023年5月22日
農水省は5月19日、ぶどうの栽培品種「シャインマスカット」の未開花症の発生状況についてのアンケート調査結果を公表し、作付のある46都道府県のうち30で過去に発生しており、東北から九州まで幅広く発生が確認された。その30都道府県のうち19において、品質・収量の低下が起きたという。
発生の状況は年や地域について一定の傾向がみられず、園地や樹体によって発生の仕方も異なっているようだ。花穂の先端部分、強勢の樹体、短梢剪定(たんしょうせんてい)、着果過多の園地で多い傾向があるとの回答がある一方、「同じ地域でも年次、生産者、園地、樹体により発生程度にばらつきがある」「日照の違い、露地かハウスか、排水性の良悪にかかわらず発生している」など、一定の傾向はみられないとの回答が多かった。
要因についても回答に一定の傾向が見られず、極端な気象要因、着果負担、施肥量、養分の多寡、樹勢など、さまざまな要因が報告された。
農水省農産局では「一定の傾向が見られないということも、ある意味で成果。研究機関と連携し、今後も対応していきたい」と話している。
アンケート調査は4月11日~28日の期間に47都道府県を対象に実施された。
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