日本でキウイを作る「MIKO JAPAN国産キウイプロジェクト」開始2023年6月27日
MIKO JAPANは、日本国内向けに開発されたキウイフルーツの育成と生産農家の育成を行う「MIKO JAPAN国産キウイプロジェクト」開始。10月には、同プロジェクト開始から初となる国産キウイの販売が始まる。
2021年に立ち上がった同プロジェクトの発端は、キウイ需要の高まりに対し、日本国内の生産が追いついていないこと。キウイ栽培は、剪定作業に熟練の技と勘に頼る場面が多く、未経験者が手を出しづらいことから、国内生産に適した品種の提供や最新テクノロジー・ICT技術を駆使したスマート農業指導プログラムを開発。栽培作業を標準化・マニュアル化することで、新規参入のハードル下げた。また、これまでの知見やネットワークをもとに、栽培後の販売支援サポート体制を構築。生産者が、安心して栽培に集中できる環境を整えた。
同プロジェクトは、「MIKO JAPAN」「Orchard&Technology」「生産農家」の3者協働によって実現するもの。プロジェクト第一号の生産地は、関東最大規模8万㎡の敷地を要する「狭山ベリーランド」(埼玉県狭山市)となる。
栽培する品種は、世界で生まれる多様な品種から専門家が評価し、有望かどうかを判断。日本の栽培環境に合うと判断された品種は日本に合法的に導入され、消費者の嗜好に合うかどうかなども評価した上で、協力農家のもと、小規模な試験栽培から始め、問題がないかを再確認してから実際の栽培がスタートする。
プロジェクトサイクル
キウイの第一人者でOrchard&Technology代表取締役の末澤克彦氏が、長年の経験で培ったデータをもとに、エイブルコンピュータ(石川県金沢市)と開発したキウイ栽培技術システムを導入。葉量や着果量の計測、剪定作業の数値提示など、キウイ栽培専用アプリを用いたデータ管理により、これまで匠の技に頼っていた工程を標準化し、作業効率の向上と生産者拡大に向けた栽培モデルの構築に取り組む。
販売は、2014年の設立当初から築いた、チリ産キウイの輸入販売網を活用。生産者に代わって、MIKO JAPANが量販店への営業・販売契約支援を行う。また、一番おいしい状態で消費者の手元に届くよう、未熟なキウイはベテラン技術者が追熟を施すなどのサポートも行う予定。
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