北海道初進出「北海道伊達生産センター」20日に起工式 村上農園2023年7月31日
スプラウトや豆苗など発芽野菜を生産販売する村上農園は7月20日、北海道伊達市に建設する新たな生産施設「北海道伊達生産センター」の起工式を実施。同産施設は、2024年3月の完成で、同4月からの稼働を予定している。
起工式に参列した村上農園村上社長(左)と伊達市の堀井市長(20日、伊達市で)
村上農園の生産施設は現在、宮城、千葉、山梨(3か所)、神奈川、静岡、三重、広島(2か所)、福岡、沖縄(関連会社)の計12か所で、北海道エリアについては主に関東で生産した商品を長距離輸送している。このほど、伊達市に新たな生産拠点を設けることで、輸送にかかる時間を削減。より鮮度の高い商品を北海道エリアの消費者に届けられるようになる。
伊達市は北海道の中では比較的暖かくて雪が少ない地域で、天候が安定していることから、同社は北海道の野菜生産に最適地と考え新工場を建設。同社の技術力と融雪装置を配した太陽光利用型植物工場により、1年を通して野菜の安定供給が可能になる。全国の生産センターとネットワークで結び、栽培技術を相互利用しながら品質の高い発芽野菜を生産していく。また、同施設の従業員は地元から積極的に採用し、地元雇用の創出につなげる。
起工式には伊達市の堀井敬太市長、同星洋昭副市長、伊達市議会議長の辻浦義浩氏、同副議長の田中秀幸氏など約30人が出席した。同社の村上清貴代表は、「伊達市は雪が少なく、きれいな水を利用できることが進出の大きな決め手になった。道内の皆さまにより新鮮で品質の良いものを届けたい。進出するからには全力をあげて、北海道伊達生産センターをいち早く軌道に乗せ、売上拡大や地元の方の積極雇用などにより、地域の発展にも貢献していきたい」と語った。
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