山梨から皮ごと食べられる「硬質桃」販売開始 ルッチフルーツデザインスタジオ2023年8月4日
ルッチフルーツデザインスタジオ(山梨県笛吹市)は、若手桃農家グループ「クダモノビト」とのコラボレーション商品として、皮ごと食べられる硬い桃「硬質桃」を販売。8月31日まで注文を受け付けている。
桃といえば柔らかいイメージがあるが、それは柔らかくジューシーになった状態で手元に届くように出荷されているから。日本一の生産量を誇る山梨県内では、桃は「柔らかい派or硬い派」問題があり、山梨県民の多くは硬い桃を好むという。
その理由は、桃の一番甘い部分は皮の直下にあり、硬い桃であればリンゴや梨のように違和感なく皮ごと食べられるから。そのみずみずしくさっぱりとした甘さは何個でも食べられるような癖になる美味しさで、朝採りの硬い桃を水で洗って皮ごと食べるのが最高に美味しいという農家も少なくない。
収穫・出荷時にしっかりと一つ一つ糖度をチェック
とはいえ、硬ければ美味しいというわけではない。果樹栽培に適した恵まれた土地で、桃に命を懸ける桃職人に育てられる高品質な桃だからこそ、硬い美味しさが実現。蕾の段階から選びに選び抜かれ、最後の最後に残ったものだけが出荷される。
通常、桃の糖度の目安は12~13度ほどと言われるが、味は収穫直前の天候によって大きく左右される。収穫前の10日ほどの間に晴天が続く場合は糖度が上がるが、逆に雨が続く場合は甘さが上がりにくい。また、収穫期は忙しくなるため、畑の一部の糖度をチェックし、まとめて収穫してしまう場合も少なくないが、同社が扱う桃は、収穫時にひと玉ひと玉、フルーツオーガニックソムリエ有資格者が糖度14度・硬度2kgの基準でチェックしてから出荷される。
若手桃農家5人グループ「クダモノビト」
今回届ける「硬質桃」は、若手桃農家5人グループ「クダモノビト」が生産した桃。メンバーひとり一人が良質な桃を届けられるよう、個々の農家として努力する一方、桃源郷の景色を次世代に繋ぐために、地元小学校への課外授業・地域振興イベントなど様々な活動に積極的に参加している。
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