今シーズンのみかん「甘さアップ、小ぶり、価格は高め」農業総研2024年1月9日
全国の都市部を中心としたスーパーマーケットで「農家の直売所」を運営する農業総合研究所(和歌山市)は、旬を迎える「今年のみかん予想」をまとめた。予想によると、今年のみかんは「甘さアップ、小ぶり、価格は高め」だという。
同調査は2023年10月1日〜12月30日の期間、同社が全国2000店舗以上のスーパーマーケットで展開する「農家の直売所」の販売状況や生産者へのヒアリングなどを基にまとめたもの。この調査によると、今年のみかんの特徴は、甘さが大幅に増加している。
同社で10月に収穫できる極早生の品種を調べたところ、みかんの大産地にある同社の紀の川集荷場に入荷した半数以上が、糖度12度以上を記録。一般的な極早生みかんの糖度は10~11度程度であることから、かなり「甘くて美味しい」みかんに仕上がっている。
紀の川集荷場では、2021年にみかんに触れることなく糖度を測定できる光センサー式選果機を導入。同社では、糖度12度以上のみかんには「高糖度」のシールを貼ることで、その価値をわかりやすく伝えて販売している。
また、今年のみかんの特としてサイズが小ぶりなのことも挙げられる。「甘くて、小ぶり」なみかんは、猛暑と夏場の雨不足によってもたらされた。気候が暑くなり、雨が少ないとみかんは小ぶりになるが、その分甘みは凝縮される。
さらに、今年のみかんは価格が高め。理由として、コロナ禍も落ち着き、スーパの店頭で試食フェアも再開されていることから、今年のみかんの美味しさを知る人が多くなっているため、需要が例年よりも旺盛となると予想。さらに、みかんと同じ冬に旬を迎える柿が猛暑の影響で不作であるため、例年、柿が占めていた販売スペースを今年はみかんが埋めつつある。こうした理由から、同社は今年のみかんは「甘さアップ、小ぶり、価格は高め」と予想している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日