オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
マイファームが運営するサスティナブルな日本茶習慣を提案する新ブランド「Ochanowa」は、NPO法人有機農業認証協会から10月30日付で、自社のお茶生産圃場において有機JAS認証を取得した。
Ochanowa事業責任者の萩原さん
Ochanowaはこのほど、生産圃場がある神奈川県愛川町の総耕作面積274haの6.75%にあたる18.5haを、同社のお茶生産圃場として有機JAS認証取得農地として転換できた。また、同事業の協力パートナーである愛川みどり協議会が管理する有機JAS認証取得済み農地と合算すると合計26haとなり、同町の約9.5%がお茶をオーガニック栽培していることになる。
近年、日本の茶産業は生産量・消費量ともに減少傾向にあるが、海外市場やペットボトル用の需要は増加。しかし、生産者が独自の特長を出すのが難しく、茶葉の価格が上がりにくく、生産者の収益が伸び悩んでいる。その結果、茶産業の担い手が不足し、2050年には国内の茶生産者がいなくなる可能性もあると言われている。
一方、政府は「みどりの食料システム戦略」で、2050年までに耕地面積に占める有機農業地を25%(100万ha)に拡大する方針を掲げている。海外ではオーガニック製品の需要は年々増加傾向にあり、日本の有機茶の生産拡大も期待されているが、現在の有機茶生産は全体のわずか数パーセント。生産が増加しない理由には、認証取得の難しさ、コストの高さ、病害虫のリスクなどが挙げられる。
今回の有機JAS認証取得について、Ochanowa事業責任者の萩原由梨さんは「事業をはじめてお茶の"わ"が少しずつ広がり、静岡・鹿児島・京都・三重等、お茶産地関係者から『がんばれよ』とエールをいただいている。よい茶心を目指して精進してまいります」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日