東京発の新品種候補いちご「東京幸華」初の商品化 東京工科大2024年12月27日
東京工科大学応用生物学部の多田雄一教授らの研究グループは、いちごの新品種候補「東京幸華(とうきょうこうか)」を開発。このほど、町田いちご狩り農園(東京都町田市)で試験栽培中の同いちごを使ったオリジナルケーキを菓子工房ヴェールの丘(東京都八王子市)が商品化し、2025年1月8日~2月7日の期間限定で、同八王子みなみ野本店で販売される。
野菜のプランター栽培について
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新品種候補のいちごは、植物工学を専門とする多田教授が、東京発の甘く美味しい品種をつくりたいという想いで2019年から研究開発に取り組んでいる。既存品種の「越後姫」と「よつぼし」をそれぞれ片親にもち、通常の流通品種に比べ柔らかく甘さを追求して交配と選抜を重ねた。
試験栽培は2023年9月に町田いちご狩り農園で始まり、今年10月に大学名にちなんだ「東京幸華」として商標登録(登録番号6858437号)された。現在も「東京幸華」にさらに別品種を交配するなど、より糖度が高く美味しい品種を目指して改良品種の開発や栽培試験を進めている。
また、新品種のいちごは、さまざまな加工品としての市場ニーズを探る加工品としての可能性と市場ニーズを探るため、創業25年のパティスリー「菓子工房ヴェールの丘」の協力で、オリジナルケーキ「東京幸華」として商品化が実現。滑らかなマダガスカル産のバニラのムースと東京幸華を使ったコンポートをフランス産いちごのムースで包み、生クリームと東京幸華を飾った。
同店の石井雄大シェフは「甘くて香り高い東京幸華とフランス産の2種類のいちごによる甘味と酸味のバランス、コクのあるバニラムースのシンプルな組み合わせで、東京幸華のおいしさを引き出せたと思います」と話している。今後は、消費者の反応などを参考にしながら、各種商品化について検討を進める。
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