施設栽培ピーマンのアブラムシ被害を防ぐ天敵昆虫の利用技術マニュアル 農研機構2016年3月31日
農研機構は3月24日、施設栽培のピーマンなどで発生するジャガイモヒゲナガアブラムシの被害を防ぐ天敵昆虫ギフアブラバチの利用技術マニュアルを公表した。
施設栽培のピーマンなどは天敵利用を中心とした害虫防除技術の普及に伴い、農薬の使用は減ったが、従来問題とならなかったジャガイモヒゲナガアブラムシやモモアカアブラムシの被害が問題となってきている。このアブラムシは果実を吸汁するため、経済的損失が大きい。
農研機構を中心とした研究グループはこの虫の天敵昆虫ギフアブラバチを生物農薬として登録し、そのバンカー法を開発した。ギフアブラバチの餌となる別種アブラムシを餌植物とともに設置することで防除効果を長く維持できる。
ギフアブラバチは国内に広く生息する土着種なので、生物農薬での利用以外にも野生から採種して防除に利用することができる。その利用技術はマニュアル化され、農研機構のホームページで公開されている。
生物農薬は4月から登録商標ギフパールとしてアリスタライフサイエンス(株)から発売される。
(関連記事)
・ウンシュウミカンに生活習慣病予防効果 農研機構ほか (16.03.30)
・農研機構と3研究所が統合 4月1日から新「農研機構」がスタート (16.03.02)
・は種作業時間半減 飼料用トウモロコシ 「耕うん同時は種法」開発 農研機構 (16.02.19)
・積雪による温室倒壊を防ぐ対策手引き 農研機構ホームページで (16.02.18)
・低コスト大規模水田輪作体系の実証報告会開催 農研機構 (16.02.02.)
重要な記事
最新の記事
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日
-
絵袋種子「実咲」シリーズ 秋の新商品9点を発売 サカタのタネ2025年4月24日
-
『花屋ならではの農福連携』胡蝶蘭栽培「AlonAlon」と取引 雇用も開始 第一園芸2025年4月24日
-
果実のフードロス削減・農家支援「氷結mottainaiプロジェクト」企業横断型に進化 キリン2025年4月24日
-
わさびの大規模植物工場で栽培技術開発 海外市場に向けて生産体制構築へ NEXTAGE2025年4月24日