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農政・農協ニュース

 MA米輸入後の加工米価格は下落続く (2/22)

 食糧庁が22日の生産調整研究会に出した「ミニマムアクセス(MA)米の運用について」という資料によると、MA米と用途が競合する国産加工用米の販売価格は15年間の「推移をみる限り、MA米輸入の影響は見出せない」とした。
 加工用米の用途は多様だが、うち清酒用の場合、全農の国産米(精米)販売価格は昭和62年産が60kg1万4760円だった。それが平成13年には1万5720円へと960円値上がりしている。
 米菓などの原材料用(玄米1・2等)も昭和61年産との比較で1550円上昇し、平成13年産は1万2000円となっている。加工米飯用(同上)も昭和63年産と比べ500円上昇し1万2500円。
 しかし、MA米の輸入が始まった平成7年産と比べると値下がりしており、清酒用は1104円、加工米飯用は588円の下落だ。また米菓等用も破砕精米では下落している。
 食糧庁の資料は「15年間の推移」では「影響は見出せない」と説明しているが、MA米輸入開始後6年間の価格下落については解説をつけていない。
 一方、主食用についてはSBS(売買同時入札)で輸入された短粒種は主食用として消費されているが、それを上回る数量の国産米を援助輸出することで需給への影響を回避していると説明している。
 なお7年度から6年間のMA米輸入量は371万トン。内訳は▽主食用36万トン▽加工用139万トン▽援助用121万トン▽在庫75万トン。

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