ライスパワープロジェクトがスタートしたのは1990年。日本人が培ってきた醸造発酵技術のなかに「バイオの時代」といわれる21世紀の宝が多く眠っていることに着目。石油の時代から米を中心とした天然総合素材の時代へという発想を基本的な理念として掲げ、世界に貢献できる新たな価値観の創造、環境問題への取り組み、米の新たな需要創造などを推進してきた。
JA全農では、こうした理念の同プロジェクトを積極的に支援。ライスパワーエキスのPRや実用化商品などの販売も行っていく。
PR面では、米に秘められた力を引き出したライスパワーエキスが、身体の機能そのものを健全化することや安全であるという特徴を広く訴える。テレビ、新聞、健康雑誌などでのPRを行っていく。
また、実用化した商品のうち、皮膚水分保持能改善クリーム「アトピスマイル」(製造・勇心酒造(株))(写真)の販売に全力をあげる。シンポジウムでも徳島大学医学部荒瀬教授(皮膚専門医)から報告されたように、アトピスマイルに配合されているライスパワーエキスNo.11は、皮膚の角質層に直接作用し、水分保持機能を発揮している「セラミド」を増大させる作用を持っている。ドライスキン、アトピー肌で悩む人のためのクリームだ。
JA全農のインターネット販売サイト、「JAタウン」でも扱っている。4月以降JAタウンのリニューアルにともない、米の加工品なども充実させていくという。
また、新たにオープンするおにぎりショップなどでの販売のほか、首都圏内での販売店舗も開拓する。
JA全農米穀総合対策部事業開発グループでは「米の新たな需要創出の事業として、ライスパワープロジェクトのマーケティングを担っていく。消費者に対して、「もっと近くに。」を実現していきたい」と話している。
JAタウン http://www.ja-town.com
問い合わせ先/米穀総合対策部事業開発グループ TEL 03(3245)7152
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