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コラム 今村奈良臣の「地域農業活性化塾」 |
Boys'be
aggressive!
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Boys'be aggressive――この言葉を全国の農村の青年、とりわけ、いま高校や中学で学んでいる皆さんに贈りたいと思う。
この言葉の意味はのちに述べることにして、なぜこの欄で書こうと思いたったか、その契機は何かと言えば、去る9月中旬に富山県入善町を訪ね、16人の20代から30代はじめの「一騎当千」のすばらしい農業青年たちに出会ったことにある。その青年たちのことについては、本紙に全員の素敵な顔写真とともに、本紙記者がすぐれた紹介する文章を書いているし、私のコメントも書いてあるので、改めて読んでみてもらいたい(記事参照)。この16人の青年たちに出会った時、私の脳裏に浮かんだのが、実は、Boys'be aggressiveという言葉だったのである。そこで若干解説しておこう。 この言葉を一見して連想するのが、あの有名なクラーク先生が明治時代の初めに札幌農学校を去るに当たって発したBoys'be ambitiousという有名な言葉であろう。言うまでもなく、このクラーク先生の発した言葉をもじったものである。クラーク先生の言葉は周知のように「青年よ、大志を抱け」とこれまで訳されてきた。中学校の教科書にも出ているので知らない人はいないと思う。 ◆身体の中を電気が走った では、Boys'be aggressiveとはどういうことを表現しているのか。春秋に富む青年たちよ、世の中の通説や常識、あるいは親や先輩たちや役人たちの権威ぶった言説などを恐れずに、自ら信じるところを自信を持って積極果敢に切り拓き突き進んで行け、という意味だと私なりに解釈している。 ◆なぜ農民塾か こういう私の本来の仕事とは別に、私は全国各地で農民塾、村づくり塾の塾長を20余年にわたってしてきた。そして、そのナショナル・センターとして(財)二十一世紀村づくり塾を平成2年に立ち上げ、その副塾長もしてきた(なお二十一世紀村づくり塾は団体統合により都市農山漁村交流活性化機構〔まちむら交流きこう〕に現在はなっている)。 ◆多様性の中にこそ強靱な活力が さて、入善町の青年たちに話をもどそう。その前になぜ入善町に行ったのかということにふれておかねばならない。入善町およびJAみな穂は、第2回地域水田農業ビジョン大賞(農林水産大臣賞)を受賞した。私はその審査委員長をしているため、現地審査に訪れたのであるが、審査の折には十分な調査ができなかった。特に青年たちに直接会って話をすることができなかったので、再度、自らの足で訪ねたわけである。そして、すぐれた16人の「一騎当千」の青年たちに出会えたのである。実に多彩な人材と出会えた。
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(2006.11.27) |
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