農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース

生前の功績讃える −故 榊氏の告別式


故 榊氏の告別式

 全農常務、全中常務、農林年金理事長などを務めた榊春夫氏が、3月23日心不全のため逝去した。87歳。
 榊氏は、大正8年愛知県生まれ。昭和21年東京帝大法学部卒業後、全国農業会に入会、23年に全販連に移り業務統制部、東京食品集配センター場長、総務部長などを経て48年常務理事に就任した。55年には全中常務、58年には農林年金理事長に就任、平成元年に退任した。
 4月4日に築地本願寺で行われた告別式ではJA全農の加藤一郎専務が、「榊さんの43年間は農業、農協漬けの日々、系統経済事業の確立に努められ経営改善対策など後のモデルになった業績も数多い。情熱と実直な人柄から多くのことを受け継いだ。さらなる発展に努力することが恩返しになる」などと弔辞で生前の功績を讃えた。また、近藤博彦農林年金理事長は農林年金改革の先頭に立った功績を讃え故人を偲んだ。
 榊氏は、(社)農協協会と農業協同組合新聞が主催する「農協人文化賞」の推薦委員として農協運動に功績のある人たちの顕彰にも携わってきた。
 本紙の2007年新年号(1月10日号)の「シリーズ・歴史を振り返り農協のあり方を考える」では、梶井功東京農工大学名誉教授と対談。全販連・全農時代に取り組んできた生鮮食品センター設置や予約相対取引の導入など販売事業の歴史を語るとともに、「系統販売事業の再建は地場販売から」などの提言をした。(記事参照)

(2007.4.6)

 

 

社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。