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農政.農協ニュース |
たゆみない思索と実践を積み重ねてきた受賞者の功績を讃える |
◆農協運動が発展拡大する大きな刺激に 《表彰式》
今村奈良臣推薦委員会委員長(東京大学名誉教授)は、「推薦のことば」(別掲)のなかで、この賞は「農協運動の最前線で苦闘を繰り返しながら、新しい路線の開拓と合わせて、事業、経営、組織の改革を目指して、たゆみない思索と実践を重ねてこられた方々に対して贈られるべきものであると考えている。そういう方々の英知と実践の蓄積をいかに農協運動の明日に活かすかというところに、農協人文化賞、その中でも一般文化部門の表彰にかけがえのない価値があるものと考えている」という基本的な視点からこの11氏を推薦したと述べている。 宮田勇JA全中会長も第29回農協人文化賞表彰式に祝辞(別掲)をよせ、そのなかで「この賞を通じて優れた事例を広くJAグループ内外に紹介することによって、農業協同組合の事業全体にとっても発展拡大する大きな刺激となってきたといえるでしょう」と、受賞者の功績を讃えた。 6月1日、JAビル(東京・大手町)で開かれた表彰式には、 来賓の向井地純一JA全中専務理事、加藤一郎JA全農専務理事、松本浩志農林中金常務理事をはじめ約100名が出席。 表彰式では、中川敞行農協協会会長が「受賞者とともに農協運動がさらに前進ができるように」と開会の挨拶をしたあと、今村奈良臣推薦委員会委員長が「推薦経過」を報告し、受賞した11氏を表彰した。 次いで来賓を代表して向井地JA全中専務が「事業・活動の変革をJAグループの総力を挙げて確実に進めることで、組織を強固なものにしていくために、受賞者をはじめとした先進事例に学び、これを広く普及するかたちで新生JAづくりにまい進していきたい」と挨拶した。 その後、受賞者がそれぞれの体験と抱負を発表したが協同組合の理念を掲げ、粘り強い活動を地域で展開してきた各氏の体験は、出席者に大きな感銘を与えた。なお、一般文化部門特別賞を受賞した故榊春夫氏については、加藤JA全農専務が氏の業績を報告し、その功績を讃えた。
◆真面目でパワーあふれる農協マンが集う 《記念パーティー》 経済事業部門受賞者の関譽骼≠ヘ「市町村合併によって役場の活気がなくなっている。JAが地域を引っ張っていくチャンスだと思う」。冨沢俊夫氏は「一般企業営業マンに負けないビジネス感覚を持って頑張っていきたい」。 共済事業部門受賞者の田端敬一氏は「表彰に恥じないように今後も全国のJA共済を引っ張っていきたい」。桑田吉雄氏は「農業・農協に対する圧力が強まっている。農協人として一致団結して打開していきたい」。 信用事業部門受賞者の倉光一雄氏は「活力あるJAづくり、信頼されるJAづくりにまい進していきたい」。萬代宣雄氏は「10年後、20年後、緑が豊かできれいな水が流れている健全な地域をつくるのは農協がしっかりがんばることだ」。 一般文化部門受賞者の青木君笑氏は「能力・才能のある女性がたくさんいる。そうした才能を活かす農協がこれから伸びる農協だと思う」。阿部長壽氏は「いま農協運動が問われている。受賞を機に農協運動とは何かに向かって挑戦していきたい」。坂尾清志氏は「私どもの産地にある60数品目すべてをブランドにしたい」。林正照氏は「自ら燃えなければ組織運動にならない。これを契機にさらなる努力をする」 と語った。 そして最後に故榊春夫氏の夫人きくゑさんが「みなさんのお話を聞いていると、農協マンは心底真面目でパワーあふれる方々だと思いました。主人の姿をみなさまの姿に重ね合わせたことです。主人は亡くなりましたが、今日は、このあたりに来て“みんな頑張っているな”と喜んでいてくれていると思っています」と語り、会場から大きな拍手が贈られた。 その後、加藤一郎JA全農専務理事、杉山健二JA共済連常務理事、松本浩志農林中金常務理事、柳楽節雄専務理事が来賓として祝辞を述べた。 そして梶井功東京農工大名誉教授が、さまざまな農業・農協への攻撃を「JAの力で跳ね返してもらいたい」と挨拶し、乾杯の音頭をとり、その後、受賞者を囲んで和やかに歓談し、また、来年の再会を約して散会した。
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(2007.6.7) |
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