|
||||
シリーズ JAの生命線 営農指導と販売事業 |
|
前回(農産物の生産・販売はJAがあってこそ(上))はP―six理論の右辺である「市場的条件」の中のProduction、Place、Priceの3つをどのような視点から捉え、JAの営農指導や販売事業をどのように改革し実践していくべきかについて述べた。 4.Promotion―「地域ブランド」づくりも課題 いろいろな方法で販売促進に取り組み、生産者、組合員にやる気を起こさせる、ということである。販売促進のためには、消費者や実需者に対して、いかなる生産、栽培方法や、技術でもって、安全、安心な多様な農畜産物を生産しているか、あるいはまた環境保全や資源の保全・管理、さらには景観の創造に取り組んでいるか、あるいはいかに都市・農村交流に取り組んでいるかなど外部に対する情報発信や多面的な広報の努力は欠かすことができない。 5.Positioning―立地条件をいかに生かすか 立地を生かし誇れる産地を作る、ということである。わが国のどこの農村も、またJA管内も、それぞれ特有の立地特性に恵まれている。大きくは北海道から沖縄、南西諸島に至るまで、また都市近郊から中山間地域に至るまで、さらには平坦水田地帯から山間棚田地帯に至るまで、多様な立地特性に富んでいる。前述の「地域ブランド」を、これほど作りやすい国はないのではないかと思うほどである。これらの立地条件をいかに生かし、多様な個性に富んだ農畜産物の生産と販売をいかに行うか。そのことが、いま、ますます問われているだけでなく、これからの時代に力強く生かしていかなければならないと思う。 6.Personality―総合力ある人材をふやす 人材をふやし、マネージャー、リーダーを生かす、ということである。 7.小括―六角形の採点を― 以上述べてきたP―six理論の六角形の図を前にして、それぞれの地域なかんずくJAの達成度は、何点であるか採点してもらいたい。それぞれの頂点を10点満点として、現状は何点であるか、JAの役職員はもちろん各部門の担当者の立場で採点してもらいたい。8点以上であるならば合格点、つまり、かなり成果をあげていることになるが、8点未満ならば、どういう分野をさらに改革していかなければならないか、その改革への努力と方向が明らかになると思う。 | |
(2006.5.25) |
特集企画 | 検証・時の話題 | 論説 | ニュース | アグリビジネス情報 | 新製品情報 | man・人・woman | 催しもの 人事速報 | 訃報 | シリーズ | コメ関連情報 | 農薬関連情報 | この人と語る21世紀のアグリビジネス | コラム | 田園交響楽 | 書評 |
||
社団法人 農協協会 | ||
|